見出し画像

進路 その2

アルバム”製造業”の3曲目の”進路”について記載。

アルバムのURL

はこちらですので
聴いていただけると幸いです。

【大学選択】
この記事は高校生、大学生の頃の自分を回想し数十年経った今はこう考えるという視点で記載している。自分の性格を考慮して記載しているので万人に当てはまらない点、また、私が大学受験した当時から数十年経過しているので現況とは乖離している点があることご容赦願いたい。

私が大学受験時は大学の偏差値表があった。国公立大学、私立大学の偏差値上位から下位まで大学、学部ごとに記載されていた。高校の進路指導では担任の先生から自分の偏差値とその表を照合され、自分の偏差値より少し下目の大学の受験を勧められる。私は地方の公立進学校卒でおそらく当時の教職員は”卒業生がどこどこ大学に何名合格した。”を競い査定・評価されていたと思われる。そのため生徒が自分の偏差値より高い大学を受験し不合格、浪人となるより現役合格できる大学受験を勧めていたと推測。担任の先生と別の先生で全く異なることを言われることもある。

ここで私が言いたいのは、先生への不満ではなく、最終判断は自分で決めてほしいという点である。親、先生等指導いただくとは思うが”最終的には自分で判断した”としないと合格であれ、不合格であれ、”こんなはずではなかった”と思った時に人のせいにしてしまう。しかも長期にわたり引きずる。第一希望に合格しても"自分の想像とは違った。"ということもあるので要注意である。そうならないためにも最近はオープンカレッジ等で自分が受けようかと思っている大学、学部、学科、研究室に事前にアクセスできるので積極的に利用したい。

私は○○工業大学という理工系に特化された大学ではなく、文/経済/法/医/歯/薬/理/工/農といった学部がある総合大学に進学した。サークルに入っていたので自分の学科だけの友人とならなかったのはよかったと思っている。

親元を離れないといけない場合、親と経済的な面も含めて相談が必要。男の場合は、できれば一人暮らししてほしいと思う。大学生にもなって母親に洗濯してもらい、料理を作ってもらい、場合によっては朝起こしてもらうのはどうかと思う。

【学部/学科選択】
私の場合、理学部か工学部どちらにするかかなり悩んだ。理学部物理学科、工学部応用物理学科、何が違うのか?当時は前述のオープンカレッジもインターネットもないので情報が限られていた。想像で受験し、進学後”こんなはずじゃなかった”となった友人もいる。まあ、自分の進路選択に何の1点の曇りもないという人はいないと思うし、行ってみないとわからない面もある。

前述の工学部か理学部かについて今はこう考えている。
・メーカに就職するなら工学部が有利。
 ∵OBが多い。
・工学部は単位数が多いが卒業後役立つ授業が多い。
 ∵製図、実験、企業実習(いまでいうインターンシップ)、演習が充実。
  資格取得に直結した講義。
・理学部
 数式が格段に高度になる(工学部にも言えるが)。
 単位取得して卒業するだけなら、工学部より負担小
 教員免許取得に有利

当時私が理学部に進学していたら恐らく下記のようになっていたと推測する。
理論物理がやりたいという憧れで進学。大学卒業後の目標無。勉強が目的。
 →量子力学等、数式に全くついていけずドロップアウト
 →卒業するだけなら単位数が工学部より少ない。
  目標を見失い時間を持て余し、俺ってなんなんのだろう。と悩む
 →大学に残って研究する人:勝ち組
  メーカに就職する人:研究からドロップアウトした負け組
  と誤った思い込みから大学に無理言って研究生として残らせてもらい
  就職の機会逸失。(←まったくの勘違い。メーカでご活躍されている
           理学部卒業生いらっしゃいます。)
 →教員免許でもとるか。(ご承知の通り、教員環境も決して甘くない。)

高校の数学や物理はかなりわかりやすい参考書があるので理解できることが多い。丸暗記で乗り切れることもできる。これが大学の物理は数式がさっぱり理解できないことが多々ある。当時の講義は学生が理解しているか否かお構いなしに進められていた。うまく解説された専門書も大学受験参考書とは比較にならないほど少ない。

大学は高校のように成績を同級生と比べ競争させられることもない。出席しないからといって家に電話がかかってくることもない。単位がとれず進学できなくても自己責任。目標を見失いずるずると大学に行かなくなり留年・退学になる人も多い(学部によらず)。

在学中、浪人/留年は負けと思っていたがそうともいえないと最近思っている。
 現役合格、ストレートで卒業し就職。
 浪人あるいは留年を経験し就職
年下の後者が上司になることも十分あり得る。

大学在学中、単位取得が楽で大学卒の肩書が取れる学部がうらやましかった。その後の人生において楽な道の選択が幸せとは限らないことに気づいていない浅はかな考えである。

今は工学部でよかったと思っている。それはこの歳になったからそう思えるのである。いわゆる”若いころの苦労は買ってでもせよ。”的な考え。当時はただただ単位数が多い工学部はつらかった。私は原子力系だったので電気系、機械系、材料系、放射線等幅広く学ぶことができた。専門性としては浅くなるが就職してまったく習っていないという分野はほぼなくいわゆるつぶしが利いた。学科選択に悩んでいたら専門性は低いかもしれないが浅く広い分野を学べる学科選択も有効。

私のようにスパルタ式教育の高校でやらされていた系且つ時代に流されやすいタイプは工学部の方がよいと思っている。確かに卒業は大変だが、実習、実験、演習、製図等、就職後も役立つことが多いので。ただ、大変なだけに卒業できずにドロップアウトする人も多い点は留意のこと。

理学部関係者からは怒られる記載で申し訳ござません。
研究室の同窓に当時、
 「量子力学が全く分からなかった。」と言うと
 「あれは、人がどれだけ努力しても理解できない学問があるということをわからせるもの」という返事が返ってきて妙に納得した記憶がある。

大学在学中、目標を見いだせなくなったら就職してから役立つように資格取得しておくことをお勧め。
例)
・電気主任技術者(2種必須、1種目標ぐらい)
・エネルギー管理士
・情報処理技術者(基本必須、応用目標ぐらい)
  下名未取得だが社内公募条件に多い。
・第1種放射線取扱主任者
 (試験合格まで。研修は費用がかかるので就職先負担で受講)

時間を持てあますから”俺ってなんだろう”的なおそらく何十年経っても答えの出ない悩みにはまる。そんな時は自分で自分を忙しくしてみる手が有効。

次回は”現役/浪人”について記載。

アルバムのURL


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?