2021-22 欧州リーグ考察 #14 〜UELグループF編〜
みなさん、こんにちは
コチャTVです。
欧州リーグの考察を行なっていこうと思います。
今夏の移籍市場ではリオネルメッシやセルヒオラモスといった世界的にも有名な選手の移籍が相次ぎ、欧州サッカー市場のみならず世界的にも衝撃を与えました。
この移籍市場を経て、欧州サッカーの戦力図には大きな変化が加わりました。
今回は、UEFAヨーロッパリーグに出場する全32チームの移籍市場を見ていこうと思います。
今回の記事では、グループFを見ていきたいと思います。
なお、市場価格などはtransfermarktを参考にしました。
UEFAヨーロッパリーグ2021-22 グループわけ
(引用元はUEL公式サイト)
グループF
グループFは以下の4チームです。
ブラガ(ポルトガル/プリメイラ・リーガ4位)
レッドスター(セルビア/スーペルリーガ1位)
PFCルドゴレツ・ラズグラド(ブルガリア/ファーストリーグ1位)
ミッティラン(デンマーク/スーペルリーガ2位)
①ブラガ
ブラガです。
ブラガは、ポルトガルリーグの王者になったことはありませんが、カップ戦の王者には過去に5回輝いています。ポルトやベンフィカほどの強豪ではありませんか、例年優勝争いの「大穴」になるくらいの強さであると思います。近年は、リーグ戦で3位、4位あたりをキープしており、安定した力を発揮していると言えると思います。
最大のライバルはヴィトーリア・ギマランイスで、ヴィトーリア・ギマランイスとの対戦はオ・デルビー・デ・ミーニョ(ミーニョ・ダービー)と呼ばれます。
ブラガの一番の特徴は監督人事であると思います。
ブラガの監督はポルトガル人である確率が非常に高いです。具体的には、2002-03シーズンに率いたスペイン人のカルロス監督をのぞき、21世紀にチームを率いた監督は全員がポルトガル国籍を保持しています。
もちろん、現在チームを率いているカルロス・カルヴァリャル氏もポルトガル人です。また、監督のほとんどは国内で豊富な指導実績を持っている監督が多いです。
1番、今シーズンのブラガで鍵になると思うのは、主に左ウイングで起用されるルーカスピアソン選手です。
若くして、サンパウロからチェルシーに引き抜かれました。しかし、チェルシーで活躍することはできずマラガやフィテッセ、フランクフルトなどに期限付き移籍していましたが、冬にフリーでブラガに加入しました。
スーパーサブとしての出場が多いですが、途中出場で流れを変えられる選手ですので、チームにとって必要不可欠です。
そんな、ブラガですが、ポルトガルリーグでの優勝は現実的に難しいでしょう。そのため、上位進出をノルマとしながら、あわよくばUCL出場を目指す形になるのではないでしょうか。
チームとして、カルロス監督の戦術も浸透してきていると思うので、期待したいところです。
②レッドスター
セルビアの雄、レッドスターです。
セルビアのサッカーチームといえばレッドスターというくらい有名なチームですが、今季はUELに出場します。UCL出場予選でモルドバ王者のシェリフに完敗を喫したからです。
そんな、レッドスターですが、セルビアリーグでは4連覇と国内に敵なし状態です。
国内でタイトルをたまに奪うのはパルチザンです。昨シーズン終了間際まで、浅野拓磨選手がエースとして君臨していましたが、給与未払いなどの問題で退団してしまいました。セルビアのような東欧系の諸国では給与未払いは日常茶飯事のようで、よくトラブルになるそうです。
そのような影響があるのか、レッドスターの移籍を見ると東欧外への移籍がおおい印象を受けます。
レッドスターに目を向けると、元横浜Fマリノスや北海道コンサドーレ札幌であるウーゴ・ビエイラ選手がプレーしたことがあります。
レッドスターに所属していた、2015-16シーズンには33試合出場20ゴールという素晴らしい結果を残し、チームのエースとしてチームに貢献しました。レッドスターでの通算成績は51試合出場28ゴール13アシストと好成績です。
今季はルーマニアリーグでプレーしていますが、怪我による長期離脱中で今シーズン中の復帰は難しそうです。
レッドスターのノルマは国内リーグでの優勝です。パルチザンよりも戦力的に優れていると思いますし、その上で、今季は予選敗退となったUCLへの出場権をつかんで欲しいです。
東欧はステップアップリーグです。そのため、ヨーロッパの舞台で活躍した選手は引き抜かれてしまいます。
一時的にはダメージかもしれませんが、クラブとして長期的に見ると新陳代謝がうまくいくことで、更なる発展にもつながるでしょう。
③PFCルドゴレツ・ラズグラド
PECルドゴレツ・ラズグラドです。
ブルガリアリーグで、初優勝したのは2011-12シーズンですが、その後国内10連覇を達成しています。国内に敵はいない状況です。
代表選手を12名抱えていますが、なかでもキプロス代表のピエロス・ソティリウ選手です。
キプロス代表は23名中18名(10月)が国内組という構成ですが、ソティリウ選手は数少ない海外組です。そんな彼ですが、代表での成績は素晴らしいもので、47試合出場10ゴールとなっています。
キプロスのFIFAランキングは99位なので、UEFAの中では上位勢との対戦が多くなります。そのなかで、この成績は素晴らしいと思います。
今年のUCLの予選でも、8試合に出場して3ゴールを決めており、決定力の高さをクラブでも発揮しています。クラブのエースとして、欧州の舞台でも安定した成績を残せばステップアップ移籍もあると思います。
今季はこれまで、8試合で勝ち点21、得失点差+17というとんでもない成績を残しています。
国内リーグでのタイトルは最低条件として、欧州の舞台でどの程度結果を残せるかは注目したいところです。
過去にはジョナタン・カフー選手が活躍し、フランス1部のボルドーに750万€という高値で取引されたこともあるので、今所属している選手にはカフー選手に続く活躍を期待したいです。
④ミッティラン
ミッティランです。
ミッティランはデンマークリーグに所属しており、国内ではコペンハーゲンやブレンビーと並ぶ強豪です。今シーズンは欧州のコンペティションでの戦いをUELで行いますが、シーズンによってはUCLにも出場しており、欧州サッカー界の中でもある程度安定したポジションを確立しています。
ただ、ミッティランのような国内では強豪、欧州全体で見ると中堅のようなクラブがUCLの舞台でノックアウトステージまで進出するのは至難の業です。今シーズンは、UELということで、ノックアウトステージ進出の可能性をありますし、期待したいところです。
ミッティランの今夏の移籍動向をみると、目立つのは下部組織からの昇格です。デンマークリーグですと、育てて売るというのが主なチーム方針になるでしょう。
ユースから多くの才能をトップチームに昇格させることで、数年後には彼らが成長し、クラブに大きなお金を残してくれるでしょう。
ミッティランには今夏の移籍市場までアレクサンダー•ショルツ選手が所属していました。彼は、今夏の移籍市場で浦和レッズに移籍し、現在は主に岩波選手とともにセンターバックのコンビを組んでいます。
打点の高い空中戦やその強さを生かした得点が魅力であり、センターバックでありながらシーズン9得点をした経験もあります。
欧州の舞台で通用していたディフェンスがJリーグで見れるのはうれしいですし、若手アタッカーの成長にもつながるかもしれません。
今年のミッティランの目標は国内タイトルとUELでの上位進出でしょう。若い才能とベテランの安定感が調和しているミッティランであれば現実的に目標達成は可能であると思います。
黒と赤のシックなユニフォームが欧州ビッグクラブ相手に躍動している姿を見たいですね!
まとめ
今回は、UEL2021-22のうち、グループFに関してみていきました。
グループFは欧州の舞台での実績もある強豪クラブが集まっているグループです。つまり、他のグループに比べ実力が拮抗していることに加え、欧州での戦い方を心得ているクラブ同士の対戦です。
そのため、他のグループよりハイレベルな試合が期待でき、玄人好みのグループになるかもしれません。
最後に
今回は、記事を見つけていただきありがとうございます。
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