2021-22 欧州リーグ考察 #10 〜UELグループB編〜
みなさん、こんにちは
コチャTVです。
欧州リーグの考察を行なっていこうと思います。
今夏の移籍市場ではリオネルメッシやセルヒオラモスといった世界的にも有名な選手の移籍が相次ぎ、欧州サッカー市場のみならず世界的にも衝撃を与えました。
この移籍市場を経て、欧州サッカーの戦力図には大きな変化が加わりました。
今回は、UEFAヨーロッパリーグに出場する全32チームの移籍市場を見ていこうと思います。
今回の記事では、グループAを見ていきたいと思います。
なお、市場価格などはtransfermarktを参考にしました。
UEFAヨーロッパリーグ2021-22 グループわけ
(引用元はUEL公式サイト)
グループB
グループAは以下の4チームです。
モナコ(フランス/リーグ・アン3位)
PSV(オランダ/エールディヴィジ2位)
レアル・ソシエダ(スペイン/ラ・リーガ5位)
シュトゥルム(オーストリア/オーストリア・ブンデスリーガ3位)
①モナコ
モナコです。
リーグ・アンはフランスリーグという表記をしていますし、私もそのように表記していますが、リーグ・アンはフランスとモナコ公国で構成されるリーグです。そして、このモナコは名前の通り、モナコ公国に本拠地を置くチームです。
モナコは過去に8度リーグチャンピオンに輝いています。1番最近の優勝は、2016-17シーズンですが、その前の優勝は1999-00シーズンにまで遡ります。また、モナコは国内で合計16回タイトルホルダーとなっていますが、そのうち15個が20世紀に獲得したもので、ここ最近は低迷しています。
もちろん、モナコもフランスリーグのチームですので、多くの有名なタレントを保有し続けることは難しいです。そのため、主力が流動的でなかなか継続路線を敷きにくいのが難点ですが、その分有望な若手も所属しています。
そんな、モナコですが世界的に有名な選手が1人所属しています。
元スペイン代表で2010年のW杯の背番号10でもあるセスク・ファブレガス選手です。
2019年の1月にチェルシーから800万€で加入しました。加入当初は主力として活躍していましたが、今年は年齢的な問題もあってが主力とはなっていません。
セスクの主戦場であるインサイドハーフのポジションには、フランスU21代表で、有望な選手であるソフィアン・ディオプ選手や、ドイツ代表のケビン・フォラント選手がつとめています。
しかし、彼のテクニックは錆び付いていませんし、交代で出てきても試合の流れを変えられる戦力ではあるので貴重な戦力とは言えるでしょう。
モナコのオーナーはベルギーのサークル・ブルージュのオーナーでもあります。そのため、今季もサークル・ブルージュから2人の選手が復帰しました。「育成型リーグ」にとって、試合出場がのぞめる移籍先が確保できているのはいいことですよね。
そんな、モナコですがUELでのノックアウトステージ進出は可能だと思います。しかし、国内との二兎を追うのだとすれば、選手層に若干の不安を抱かざるを得ません。
バイエルンミュンヘンを指揮した実績もある、コバチ監督がどのようにマネジメントするのかに期待が集まります。
②PSV
PSVです。
PSVはアヤックスやAZ、フェイエノールトなどと並ぶオランダの強豪で、過去に24回オランダリーグチャンピオンに輝いています。しかし、2018-19、2019-20、2020-21と3シーズン連続でVを逃していることが現実で、そろそろリーグ王者奪還をめざしたいところです。
そんな、PSVですが日本人が1人所属しています。
東京オリンピックにも参戦した堂安律選手です。
堂安選手は小柄な選手ですが、個の力での突破や、短いふりからのシュートなど他にはあまりいないタイプのアタッカーです。昨シーズンは、ドイツのビーレフェルトへ期限付き移籍をして主力として活躍しました。その後、ドイツへの完全移籍を目指したそうですが、移籍金で条件が同意できなかったため、PSVへの復帰となりました。
しかし、堂安選手が構想外となってドイツに移籍したときとは監督が異なるので、こんごのレギュラー奪取に期待したいです。
PSVの移籍市場において、1番大きなトピックはオランダ代表のマレン選手がドルトムントへ移籍したことだと思います。
昨シーズンはリーグ戦32試合に出場して19ゴールという素晴らしい成績を叩き出しました。
今シーズンはベテランのザハビ選手や、ベンフィカから期限付き移籍で加入しているヴィニシウス選手がセンターフォワードでポジションを掴んでいますが、今後のシーズンでマレン選手の穴をどれだけ埋められるかは注目したいところですね!
そんな、PSVですが、冒頭にも述べた通り一番の目標はリーグタイトル奪還だと思います。
戦力的にはアヤックスに少し劣るかなくらいの戦力で、フェイエノールトなどの他の競合チームとは十二分にやりあえる戦力値だと思います。そのため、リーグ王者奪還も実現可能な目標だと思うので期待したいところです。
また、PSVは夏の移籍市場で多くのアタッカーを放出したので、必然的に堂安選手にもチャンスが巡ってくるはずです。
堂安選手がPSVで主力になれるのかも注目したいところですね。
(あとは、個人的にロジャーシュミッド監督が好きです)
③レアル・ソシエダ
レアルソシエダです。
レアルソシエダはラ・レアルと呼ばれることもあります。
レアルソシエダは、安定してスペインの上位に食い込む力は持っていますが、バルセロナ、レアル・マドリードという2強がいるため、これまでのタイトル獲得数は6個となっています。
リーガチャンピオンには過去に2回輝いていますが、1980-81シーズンと、1981-82シーズンです。他の国内タイトルを含め長らく獲得できていませんでしたが、2019-20シーズンの国王杯でチャンピオンに輝くことができました。
レアル・ソシエダに、日本人が所属した経験はありません。しかし、今夏の移籍市場ではマジョルカに所属する久保建英選手にオファーを出したということも報じられました。
彼は、出場機会を優先したためマジョルカに移籍しましたが、クラブの格のみを考えていたらソシエダへの加入もあり得たかもしれませんね。
レアルソシエダは2大クラブとくらべると財力が乏しいので、ビッグクラブから有望選手を期限付き移籍で獲得したり、育成組織出身の選手をクラブのアイコンとして育てることが補強の柱になります。
今のチームで見ると、ダビド・シルバ選手やオヤルサバル選手の2人がアイコンとなる気がします。
ダビド・シルバ選手は、若い頃はバレンシアの育成組織にいました。しかし、そこからの期限付き移籍でエイバルやセルタ・デ・ビーゴへの移籍も経験しました。
若い頃に、ソシエダに所属した経験はないのですが、エイバルはソシエダと同じサンセバスチャンに本拠地を置くクラブです。そのため、バンディエラとは言えませんが、クラブのアイコンになるのではないかと思います。
次に、オヤルサバル選手です。
オヤルサバル選手は、EURO2020にも参戦した選手で、現役のスペイン代表の主力選手です。また、U24スペイン代表として東京オリンピックにも参戦しています。
彼は、幼少期からソシエダに所属しており、いわゆる「アイコン」と言えるような選手ですが、これだけの活躍を見せると2強などや海外クラブからもオファーはあると思います。個人的には、「アイコン」として残留して欲しいですが、そのような時にどのような決断を下すのかは注目です。
また、オヤルサバル選手のチャンスメイクからスウェーデン代表のイサク選手が得点を決めるというホットラインは1度見ておくべきものだと思います。
そんなソシエダですが、2強やディフェンディングチャンピオンのアトレティコを越えてのリーガ制覇は正直難しいと思います。しかし、上位進出をできる戦力や選手層ではあると思うので、上位進出を目標に国内カップ戦やUELでのタイトルを狙っていく感じになるでしょう。
④シュトゥルム
シュトゥルムです。
オーストリアのオーストリア・ブンデスリーガに所属しています。
ここ最近は、RBザルツブルクの1強となってしまっていますが、古くは、ラピド。ウィーンなどとともに国内王者の座を争う強豪でした。
今も、継続的にUELの予選などにも参加しており、優勝はできないながらもオーストリア上位をキープしています。
シュトゥルムが本拠地をおく、グラーツはオーストリア第2の都市です。1999年には町の中心部は世界遺産に登録された、風情溢れる街です。
そんなシュトゥルムのなかで、一番の有望選手はセンターフォワードで得点を量産している、ケルヴィン・イエボア選手ではないでしょうか。
イタリア国籍とガーナ国籍をもつ彼は、2000年生まれでありながらもガーナ代表に選出されています。
ガーナはワールドカップでベスト4にも入ったことのある強豪ですが、新世代のエースとしてこれからのガーナ代表を引っ張っていくような存在であると思います。
シュトゥルムにとっては、10年以上遠ざかっている国内リーグのタイトルを獲得することが悲願でしょう。
しかし、戦力的にはRBザルツブルクが頭1つ抜けているので、継続性や戦術の浸透度でその差を逆転したいところであると思います。
まとめ
今回は、UEL2021-22のうち、グループBに関してみていきました。
グループBは頭抜けているチームはなく、群雄割拠という表現が正しいかと思います。しかし、国際舞台での経験なども踏まえると、ソシエダやモナコが突破する可能性が高いのではないでしょうか。
しかし、どの試合も大差がつくことはないでしょうから、目が離せないですね!
最後に
今回は、記事を見つけていただきありがとうございます。
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