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2020年春 ヨーロッパ周遊旅行 ぼくとコロナのデッドヒート 〜2日目 デュッセルドルフ・ケルン・ボン〜
さて2日目。2020年2月20日。この日はデュッセルドルフを後にして、ケルン・ボンを楽しみました。
デュッセルドルフ
シューマッハ
宿をチェックアウトして、デュッセルドルフで有名な飲み屋さんのシューマッハへ。
スケジュールがカツカツな為、10時の開店と同時に入店です。
入店すると店員さんには「この後お客さんいっぱい来るから相席でもいい?」と聞かれる。お、こんな時間から人来るの?とびっくりしつつ、もちろん快諾。
すると、ワラワラとお客さんがいっぱい来た。!?なんか仮装してる!?ハロウィン!?
何も知らなかったのですが、この日は「薔薇の月曜日(Rosenmontag)」という、カーニバルの開催日。いきなりヨーロッパ的イベントに遭遇しました。
そして、前述の通り相席することに。もちろんみんな仮装してました。
そこでビール片手に、イモとソーセージを食べながら談笑。日本からひとりで来たよー。この後はケルンとボン、そっからミュンヘン、ベルリン…色々行くよ!とお話ししました。
で、時間もないので1時間くらいして退店。レジに向かおうとすると、「お前、お金払いたいのか!?いやいい、楽しい時間をありがとう!」
と、なんとご馳走になってしまいました。嬉しい限りです。
ちなみに、ドイツの皆さんとはすべて英語で会話。ドイツ語じゃなくて英語を使ってくれて、とても優しさを感じました。英検2級落ちの僕でも、なんとか会話ができました🇩🇪
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ご馳走にまでなってしまいました。
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ケルン
人、人、人
そして、デュッセルドルフ中央駅から電車に乗って30分ほど南下して、ケルン中央駅に。ちなみにこのデュッセルドルフ中央駅の利用客数、なんと1日に25万人もいるそうです。
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シューマッハで仲良くしてくれたみなさんには「ケルンのパレードはもっと凄いぞ!気をつけてな!」と言われ、どんなものかとワクワクしてました。
そして駅を降りるとすんごい人の数。人、人、人。
もちろんみんな仮装してました。
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ケルン大聖堂
さて、ケルンといえばゴシック建築として世界最大規模の世界遺産、ケルン大聖堂。
しかし、カーニバル開催のため、この日は立ち入ることができず。完全にリサーチ不足でした。。笑
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FCケルンのショップ
そしてもう一つ、ケルンと言えばFCケルン。ドイツブンデスリーガの初代王者である名門クラブ。
日本人で言うと、1977-1980年に奥寺康彦が在籍。Jリーグが出来る遥か前に在籍していたとは本当にレジェンド。
2011年には、サンフレッチェ広島ユース出身者である槙野智章が、初の海外挑戦として、FCケルンに移籍。
あとは、元日本代表の大迫勇也が在籍。
さらに、ここ数年ではサンフレッチェ広島と業務提携を結んでいます。
そんなわけで、馴染みのあるFCケルン。せっかくなので、グッズショップに行ってみました。閉まってました。カーニバル、恐るべし。
まあ、サッカーの街、ケルンのグッズショップのその空気を吸うだけで満足できたので、よしとしましょう。
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カーニバルを楽しむ
最大の目的だったケルン大聖堂に入れなかったので、カーニバルで盛り上がる街を練り歩く。
すると、それなりに大きなカメラを持っていることで、街行く人たちに「おい、カメラマンか!写真撮ってくれよ!」
と、めちゃくちゃ声をかけられる。というわけでいっぱい写真を撮りました。
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撮ってよー!とフレンドリーに声をかけてくれました。
ホーエンツォレルン橋
そしてケルンといえば、巨大なアーチ橋であるホーエンツォレルン橋。
これ、最初に架けられたのは100年以上前ですが、第二次大戦中に自国のドイツ軍が爆破したそう。
その後修復され、鉄道路線用にさらに増設したりしたようです。
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ボン
寝ても覚めてもカーニバル
ケルンの街をふらふらした後は電車で30分ほど南下して、旧西ドイツの首都、ボンに。
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ケルンほどの規模ではありませんでしたが、こちらでもカーニバル。
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ベートーヴェンの生誕地
そしてボンといえば、ベートーヴェンの生誕地。像もありました。ベートーヴェンといえば運命もかっこいいですが、個人的にはのだめカンタービレのオープニングで使われている交響曲第7番もとても好き。
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人生初の夜行列車
ミュンヘンに向けて
さて、デュッセルドルフ→ケルン→ボンを渡り歩いたこの日ですが、最後待っていたのはミュンヘンへの大移動。
行程としては、ボン→フランクフルト空港→マンハイム→夜行電車→ミュンヘンという、乗り換え2回かつ、人生初の夜行電車。
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というわけで、まずはフランクフルト空港を目指して特急電車でおよそ1時間半の旅。
この時、渡欧2日目で時差ボケかつ、1日中歩き回ってクタクタでした。
また、乗った電車の指定席が6人個室で僕1人だけ。海外とは言え、個室だしまあ大丈夫でしょう、と思い、アラームをセットして寝ることに。
この判断が全てを狂わせるのでした…。
フランクフルト国際空港到着…?
さて、アラームが予定通りの時間に鳴り、スッキリと起床。窓の外を眺めると、すっかり夜になっていました。
そしてドアが開き、予定通りの時間に電車を降りる。しかし、降りたホームはどう見ても空港ではない。一体何が起きたというのか。
そう、僕は、電車が定時運行しており、時間通りにフランクフルト国際空港駅に到着したと勘違い。
実際は電車が遅延しており、降りていた駅はひとつ手前(とは言っても特急で20分かかる)のマインツ中央駅。
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マンハイムの位置関係。
全くもってリサーチ不足でしたが、ドイツ鉄道は定時運行率が7割を切るレベル。日本の感覚で海外に行ってはいけないという最たる例ですね。
何なら、最近ではしょっちゅう電車の行き先が変更になったり、運行打ち切りになったりするとか。
しかし、マインツ中央駅で降りてしまったことに気づいた時点で、既に元の電車はホームを出発してしまっていました。
あ、、、これはヤバい、マンハイムで乗る予定の夜行電車に間に合わなくなる、、、と大焦り。
ここで、ホームに「マンハイム行き」の電車が停まっていることに気づき、あ!これに乗ればいいや!!!と飛び乗りました。
どこここ状態
飛び乗ったマンハイム行きの電車でしたが、そこはさっきまで乗っていた特急とは様子が全く違いました。7〜8人掛けのロングシート、そしてピエロの格好をして酒を飲んでいる乗客たち。
1日目の記事において行きの飛行機で「JOKERとIT2を見たことを激しく後悔」と述べましたが、まさにコレです。
JOKERを知らない人にはネタバレになりますのでご承知おきください。あの映画の中では、ホアキンフェニックスが扮するピエロがニューヨークの地下鉄でサラリーマンを複数名射殺するという、何とも恐ろしいシーンがあります。
あろうことか、僕は電車を間違えて降りてしまってただでさえ焦っている最中、大量のピエロとロングシートの電車を見たことで、そのシーンをフラッシュバックさせたのです。
さらに僕は行きの飛行機で、JOKERのほかにIT2も視聴しています。もうね、こんなんピエロ見てビビるなという方が無理難題。僕の中で、この短期間でピエロ=人殺しというイカれた方程式が成立しています。と言うかどっちも配給はワーナーブラザーズですか。
そして「このマンハイム行き電車、各駅停車じゃん。どう足掻いても元々乗ろうとしていた夜行電車には乗れないのでは…ん?フランクフルト空港駅に行けばミュンヘンに辿り着くための夜行電車が走ってるのか…?」
とさらに焦る僕。最早、何が正しいのかが分からない。とにかく負のスパイラルに陥っていました。
というわけで、僕は何も分からずにラウベンハイム駅というところで下車。
が、ここは完全な住宅街。ホームにはだれもおらず、というか屋根があるところ以外はほぼ真っ暗。ちなみにこの駅名標を撮っている時間は現地時間で23:36。
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もうね、この時点で頭グッチャグチャです。もはや夜行電車に乗れるかどうかなんてどうでもいい。渡欧2日目にして日本に生きて帰れるのかの心配をしていました。
そんな真っ暗なラウベンハイム駅で何分待ったでしょうか。タクシーに乗って空港を目指そうかとも思いましたが、タクシーなんてものは駅前に停車していませんでした。30〜40分は待った気がします。
死ぬほどの恐怖に駆られながら待っていると、0時頃でしょうか。フランクフルト空港に行く電車がやってきました。というわけで、0:40頃にフランクフルト空港駅に到着。
ここで、2:44フランクフルト空港駅発ミュンヘン中央駅行きの電車があることを確認。予定より2本後の列車。
つまり、朝から活動しっぱなしだったこの日ですが、フランクフルト空港駅で2時間待つことに。
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それにしてもこれまた事前にはほとんど知りませんでしたが、ドイツ鉄道は夜通しですごい数の電車が走っているんですね。おかげで命拾いしました。
というわけで、無事2:44発ミュンヘン中央駅行きの電車に乗車。車内で切符確認のお兄さんには切符と別の時間の電車であることを咎められるのではとビクビクしていましたが、"Perfect!!"とお墨付きをもらえました。それに安心して、やっと眠りにつくことができました。
2020年2月20日の世の中
・ダイヤモンドプリンセス号において、80代の乗客2名が死亡。船内の乗員・乗客としてコロナウイルスの感染者が亡くなったのは初めて。
・リクナビが、3月から始まる合同企業説明会を全国の会場全てで中止とすることを発表。
・円急落。10ヶ月ぶりに112円/ドル台。米の経済統計好調。