#66 100人に聞けよ
お義母さんに軽くあしらわれ、
それ以上に何も言えなかったお子ちゃまなボクちゃん。
怒りは私に向かいます。
「テレビやドラム洗濯機は持っていきます」
ヤツは、やたらとこの家電にこだわります。
もちろん私が購入したものです。
「持っていくなら支払いを先にしてください」
「俺が支払うものなのに、お前が持っていく意味が分かりません」
「まだ支払ってないですよね。じゃぁ私の物ですよね」
「お前が待っていくなら、その分を俺の借金額から抜くのが当たり前だと思います」
「は?支払ってから言ってください」
「俺が払うんだから、俺のものです」
「だから、今支払ってくれるなら持って行っていいですよ」
「お前が持っていくのに何で俺が払うんだ?
100人に聞いたら100人がオカシイって言う話だ!」
「だーかーらー、現状は私のものです。
100人に聞いてきてください」
… 分かります?
これ、40半ばの大人相手の会話です。
一事が万事、全てこの調子です。
本当にイライラします。
そして、これが退去の約束の日の前日夜です。
明日の18時には完全に出ていく約束。
不安ながらもその2日後には、
今回は本当に引越屋さんを頼んでいます。
前日のこの夜、
吐き気がするほど意味のないやり取りをして、
「一度くらい自分が言ったことを守ったらどうですか。」
「18時には出ていきます。カギも入れていきます。」
聞いたことがあるセリフで終わります。
そこに落ち着くまでには、もちろん
「うるせー、ばばあ」や、
「ばばあ暇なんだな。出会い系でもやってろよ」
などの悪口を挟んできます。
40半ばの大人の男です。
可哀相な人です。