只今。
あなたを家に送り届けてバイバイしたあと、しばらく涙が止まらなかった。
本当は泣きたくなかったとか、どうしてまた拗ねてあなたを困らせてしまったんだろうとか、今更後悔ばかりで。
いいだけ泣いて疲れきったのか今度は眠気が襲いかかる。
頑張って走っていたけれど、とうとう中央線をはみ出しそうになったので休憩。
大体にして休憩をとっても寝れないんだよなあとか考えてるうちにしっかり1時間40分寝てたらしい。
ハッと目が覚めたのはとても怖い夢を見たから。
寝起きが悪いけれど出発。
寝たのに眠い。
峠を何とか越えてコンビニに車を停める。
また1時間40分寝てたらしい。
起きる時だけ体内時計は正常なのね。
起きてみるとライトをつけっぱなしで寝ていたことに気がついた。どんだけ切羽詰まっていたんだか。
時刻は3時10分。
いいだけ遅くなってしまった。
コンビニを出ると寝ぼけていたのか進路方向を間違えた。
眠気は結構飛んでいたので、すいすいと家に近付いていく。
もう東の空が白み始めている。
なんだかな。
眠気が飛ぶと余計なことを考える。
米津玄師のpale blueが流れてきてまた泣いた。
『私あなたに恋をした 花束と一緒に』
花束みたいな恋をした、見に行ったっけね。
実はまだあの時のチケット大事に持っているんだ。
捨てなきゃダメだよとか言わないで。
あー。
ほんとに、『今更言いたいことなんてひとつも無いのに』ね。
まあ、ひとつ、言えるのはさ。
愛してたし、哀してる。
愛おしいから、哀しい。
ただそれだけ。
ずっと闇を走ってきた私の目に水平線と朝焼けが飛び込んでくる。
この景色があるならきっと私は頑張っていける。
家に着いたのは4時過ぎ。
時間をかけて帰ってきてよかったかもしれない。
ね、ただいま。
それじゃあそろそろ寝ようかな。
おやすみなさい。
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