都合のよろしい夢を見ていなさい
思ひつつ寝ればや人の見えつらむ
夢と知りせば覚めざらましを
こんな短歌を思い出したのはとある夢を見た日。
もう終わったことを夢の中でいつまでも繰り返している。
戻るはずのない現実。
どうすれば良かったのか。
いまでも私は…
そこまで考えて、永遠と思考がループする。
随分と都合のいい夢だ。
いや、夢だから都合がいいのか。
過去に縛られた私はあなたを変わってしまったと思う。
あの頃は…あの時は……そう比べる。
写真の中の私たちはいつまでも互いを愛おしく思っていただろう。
私はいつまで経ってもあの頃と変わらない…
本当に?
…ふと思う。
あなたから見た私は、果たして変わらないのだろうか。
少しは、変わっているはずなんだ。
私から見える世界、あなた。
そこで創り上げたエピソード。
あなたから見える世界、わたし。
そこで創り上げたエピソード。
人それぞれ、都合のいい夢を見ているんじゃないか。
思いながら眠りについたので、夢に現れたのだろうか。もし夢とわかっていたなら夢から覚めなかったろうに。
貴方にもすてきなひとときがありますよう。
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