back number「いつか忘れてしまっても」
私の愛する人。
忘れるわけもないし、忘れたくもない。
けれど、あなたはもう私の人生にはいない。
ようやくそう思える。
やっと、少しだけ涙を流すことが出来た。
去年の誕生日のお祝いで贈ってくれた香水。
私もあなたもあの匂いを嗅げばきっとお互いを思い出すだろう。
記憶と香りは密接。
今年の誕生日のお祝いで贈ってくれたネックレス。
質よりも、ブランドよりも、値段よりも、何よりも嬉しかったのはあなたが私へ贈るために意味合いも込めて選んでくれたこと。
これらの物はもちろん私の宝物でお守り。
だけど、あなたがくれた言葉がこれからの私も支えてくれることになる。
お互いの言いたいこと、考えていることが手に取るように分かる私たちだったから、この先あなたに話したいなと思うことがあってもあなたならこう言うだろうな、とすぐに言葉が思い浮かぶ。
そうだよね?
こんなこと未だにつらつらと書き綴って気持ち悪いと思う。
でも、今の私にはこれしか書けることがないから。書きたいことが、発信したいことがないから。
私の人生に「生きるあなた」はいない。
「過去のあなた」はいる。
嫌でも時間は過ぎて行くんだね。
これを人は「過去に取り残されたまま」だって言うんだ。
私だけ一歩も歩けずにいる。
一歩くらいは歩けたと思ったのにな。
きっと歩く道が目の前にないんだろう。
あなたはどうか前に進み続けてほしい。
私を置いて、どこまでも遠く。
私も私なりの道を行くから。
でも。欲を言えば。
忘れないで欲しい。
人生の通過点にしないでほしいよ。
欲張りだね。
私の世界じゃないどこかで生きているあなたが毎日笑顔で元気に過ごせますように。
こんなことをタイトルの曲を聴きながら思った。
ただ、辛すぎる時は米津玄師の「シンデレラグレイ」を聞いて涙を流すの。
『「愛は永遠」って
誰かの誰かの誰かが言った
それがもし本当ならいつまで苦しめばいいの?
12時を越えてずっと消えないものがあるなんて
お願いよもう消して
消して 消して 消して』
私の心に在るものが本当に愛だとしたら、消えなくてもいいかもね。
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