わたしと遊戯王➂ 本当のライトロード使いとの出会い
こちらの続きになります。
高校を卒業して自分は専門学校に進学した。
進学に伴い家を離れることになった。
専門学校先でもカードゲームをしている人を見つけ、そいつと対戦する日々が続いた。
しかし正直対戦相手としては腕はそこまで高くなく自分としても力を持て余していた。
ある日下宿先の近くにカードショップをあるのを知り、早速訪問してみることにする。
カードショップというより子どものおもちゃとか駄菓子が売ってるお店の1角のスペースがある感じだった。
大会をやっているのを知り、早速参加することにした。
参加者は大体自分より下の中高生が多かった。
やはり普段やらない人と対戦するのは良い刺激になる。
大会の方は何度か優勝できた。
何度か顔出してるうちに見かけては話すようになる人も増えてきたし、定員さんにも覚えられるようになった。
あるとき大会に出るためにお店に行くと普段見ないグループがいた。
明らかに普段の参加者とオーラが違った。
そのグループの1人と準決勝あたりで当たることになる。
見た目は高校生の学生服で髪型はちょっとチャラい感じがあり、どちらかというとカードゲームやってるようなオタク系ではない雰囲気だった。
そのとき自分は"ライトロード"というデッキを使っていた。
なんと対戦相手もライトロードだったのだ。
結論からいうと対戦は負けてしまった。
しかし自分は勝ち負けよりもその人のカード裁きに感動した。
ライトロードの使い手は何人か見てきていたのだが、この相手は圧倒的に凄く鮮やかでプレイングもうまい。
ゲームメイクがしっかりしており、いつも綺麗に切り札の"裁きの龍"にトドメを刺されていた。
あと驚いたのは自分と同じく"威嚇する咆哮"を採用していたところだ。
その大会は結局その人が優勝した。
強さも圧倒的だったと思う。
自分はその人にフリーの対戦を申し込もうとすると、むしろ相手から対戦を申し込まれた。
なんだかお互いに惹かれるものがあったみたいだ。
何度か対戦をしたが正直惨敗した。
そのときに上には上がいるというのを改めて思わされた気がする。
その後はそのライトロード使いは何度も顔を出すようになり、毎回優勝していた。
気づいたら連絡を取り合うようにもなり、普通に友達と呼べるような仲にもなっていた。
(以下"友人K"とする)
友人Kは交友関係も広く、自然と輪の広がりも増えていった。
自分の下宿先がカードショップから近かったのもあり、自然と溜まり場になっていた。
友達が友達を呼ぶようになり知らない人が家にいることもあった。
今まで学校の中のような決められた空間の中の繋がりしかなかったが、遊戯王を通じて本当にカードゲームが好きな繋がりが増えていった。
自分はそんな新しい繋がりを作る楽しさを知ったのであった。
続く