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愛犬闘病生活記録。それでもたいせつな、いのち。

半年前、2歳の誕生日を迎えた数日後に難病と診断され、余命宣告をされた愛犬もも。

以前こちらのnoteを書いた際は、多くの方からサポートやあたたかいお声をいただきました。ありがとうございました。

あれから約半年経った10月10日。
無事に2歳半をむかえることができた安堵とともに、この半年を振り返りたいと思います。
※苦手なひとはごめんなさい

「壊死性髄膜脳炎」という、治療法がなく、脳炎の中でも最悪といわれる病と闘っているももちゃん。

この半年間のあいだに、多くの状況が変わりました

いまのももちゃんは、
・目がまったく見えなくなり、耳も聞こえない
・ご飯やお水を自分で食べられないので、注射器で補給。
・おしっこやうんちも介助が必要
・歩くことができないが、おしっこやうんちのときはひたすら暴れる
・夜中も突然暴れ出す
・1日6回に分けた服薬と、2週間に1度の通院を頑張っている
でも、とっても可愛い!

こんな状況です。
最後の「でも、とっても可愛い!」。
正直、こう思える心の余裕ができたのはつい最近になってからのことでした。

この半年間、何度も大きい群発発作が起こり、その度に急激に症状が進行していきました。
昨日までは目も見えて耳も聞こえていても、発作がくると急に機能しなくなってしまいます。
ももちゃんの場合は、一度発作が起こると処置をしてもなかなか治まらず、連日深夜に救急に連れて行ったり、日中も入院の日々が続いていました。

救急に連れて行っても発作がおさまらなかったり、なかなか意識が戻らなく、お医者さんにも「もう危ない」と言われ、泣いても泣いてもおさまらないくらいの涙を垂れ流していました。

それでも、いま懸命に生きています。
これを書いているいまも、ゆっくり呼吸をしながら、横で身体を丸めて寝ています。
純粋に、いのちの力ってすごいなって思います。

振り返ると、この半年間は、予想打にしない過酷な日々でした。
いつまた発作が起こるか分からず、私自身も電気をつけたままソファで仮眠を取る日々。
なにより、発作に苦しむ愛犬の姿を見るのが1番につらく、悲しい気持ちになりました。
「このままなんとか延命しても、本人にとってそれが幸せなのか?」
「苦しい想いをさせ続けてしまうのではないか?」
「目も見えなく耳も聞こえない世界に生きていることが、本人にとっていいのか?」
毎日葛藤して、泣きすぎて眠れない毎日を過ごしました。

仕事に集中することで気持ちを保っていたところもあると思います。
仕事をたくさんいただけて、本当にありがたい気持ちです。
日中は仕事にいつも以上に集中して、夜中に泣きじゃくる。
情けないけれど、こんな日々を送っていました。

そんな中、SNSで同じ病気と闘っている飼い主の方と出会い、たくさん情報交換したり、励ましあったりできる新たな出会いがありました。
治療法がない病気と向き合うこと、いつ発作が起こるか分からない不安、言葉が通じない相手の苦しみを思うほど悲しくなる気持ち。
これらを共有し相手がいることも、大きな支えになりました。

また、めちゃくちゃ心配してくれる会社の仲間もたくさんいて、優しい言葉をかけられると泣いてしまうんだけれど、それでも本当にあったかくて支えになっています。

外出するときの周囲のサポートにも本当に助けられています。

そしていま

この2ヶ月半近く、発作が起きていません。
介護や介助は必要だけれど、夜中に暴れるので睡眠は取れてないけれど、私の気持ちもいま落ち着いています。

すやすや眠る姿。
2年前、家族になったときには想像すらしなかった世界ではあるけれど、ようやくこれも個性だと思えるようになってきました。

この先、まだまだ過酷な日々はくるでしょう。
ご飯や水を咀嚼することもできなくなる日もくるでしょう。
その度に、またももちゃんも私も、もがいてもがいて、つらい気持ちにもなるんだろうな。

それでも、いのちある限り。
最期の最期まで、うちに来れて幸せだったと思ってもらえるように、寄り添っていたいなと思います。


また半年後、3歳の誕生日を迎えられますように。


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