骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話13
入院3日目
痛かったのは、
提供の傷のせいじゃなかった!
骨髄バンクを介して骨髄提供するため、全身麻酔で骨髄採取をした翌朝です。
血圧測定、血液検査を済ませて朝食です。
久しぶりの食事なので、おかゆや柔らかく調理された消化に良さそうなものでした。
まだ点滴と尿道カテーテル、心電図のコード、フットポンプはついていて、食べにくいことこの上なしです。
朝食後に主治医の診察を受け、問題ないとのことで、看護師さんに点滴以外の装着品を外してもらいました。
そこで思いもよらないことが発覚したんです。
右脇腹の皮膚がベロリとめくれていたのです。
2×3㌢くらいの縦長の傷が、ジュクジュクしていました。
採取でできた穴を圧迫するガーゼを肌に貼り付けていたテープの中で皮膚がヨレていて、水ぶくれになっていたそうです。
テープを剥がす時に水ぶくれの皮膚がめくれてしまいました。
これが痛かったのか…採取の穴の傷じゃなくて。
昨日の夕方、痛み止めが切れて涙が出るほど痛かったのはこちらの傷の方でした。
とてもホッとしました。
これならもう一度チャンスが来てもまたできる!と思えました。
脚につけてもらっていたポンプを外すと少し内出血していましたが、このおかげで血栓もできず、安全に身体を休められました。
ありがたいことに、身体を拭くためのあたたかな蒸しタオルを用意していただいていました。退院までシャワーはずっとできないので、とてもスッキリしました。
あぁ、起き上がって動き回れる幸せ。
誰にお願いしなくても自由に歯ブラシを取り出して歯磨きができること。
幸せの閾値が低くなっていて、なんでも全てが嬉しかったです。
その後初めての排尿は看護師さんに付き添ってもらい、尿量もトイレについたメモリのようなものでチェックされました。
その後はどんどん元気になり、友達にLINEをしたり、病棟を散歩したりして、看護師さんに『歩きすぎだよ。少しベッドで休んで。』と叱られる始末。
大人しく読書しました。