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分子研研究会2024「複雑系へのアプローチ 物質の複雑性をどこまで予測できるのか?」にて招待講演(小嗣)

2024年12月17-18日、分子科学研究所岡崎コンファレンスセンターにて開催された研究会「複雑系へのアプローチ 物質の複雑性をどこまで予測できるのか?」において、小嗣が招待講演を行いました。

講演では、拡張型ランダウ自由エネルギーモデルを用いた磁区構造の新しい解析手法について紹介を行いました。特に、パーシステントホモロジーと自由エネルギーを駆使してエネルギー地形を描画し、欠陥が磁化反転に与える影響を定量化する手法について講演してきました。特に、目視では抽出困難な情報の可視化を行うことができました。これより得られた知見からは、スピントロニクスデバイスのデータ駆動的な逆設計が期待され、参加者から多くの質問が寄せられました。

また、講演後の意見交換では、凝縮系や非線形、巨大分子といった「扱いにくい」対象に対して異分野の物質科学者が集い、どのように物質の複雑性を理解しようとしているかが議論されました。二日間にわたる研究会では、異分野融合のアプローチを共有し、新たなネットワーク形成の端緒として大きな意義が確認されました。講演題目は以下の通りです。


M. Kotsugi “拡張型ランダウ自由エネルギーモデル:画像データからの埋もれた情報の抽出”, 分子研研究会, 17, Dec. (2024), Okazaki.


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