見出し画像

席替えについて。ちょっとした工夫

小嗣研究室では席替えを年2回しています。
普通の組織は席替えは年1回だと思いますが、うちでは2回を標準にしています。理由はいろいろありますが、まず流動性を促進させてメンバー間の交流を活発にする狙いがあります。コミュニケーションによって知識や技術の交換が活発になるだけでなく、チームワークが醸成されることになります。最終的には開発力の向上にもつながっていきます。

2回にしているのはちょっとした理由があって、前期と後期で組織のミッションが変わるからです。前半期は新入生をきちんと受け入れて、雑談レベルでも全くかまわないので、しっかり交流を行ってお互いの信頼関係を作っていく必要があります。また後半期は卒研や修論をまとめていく必要がありますので、研究開発を進行を加速する必要があります。なので直属の先輩や教員の近くに座るなど、技術や知識面での疑問点がすぐに解消されたり、共同作業が促進される環境が望ましいです。このように年間を通じて、組織のミッションが変わるので、席替えを頻繁にしています。

組織体の性格によっては、クォーター毎に区切って年4回にしても良いかもしれませんね。めまぐるしく状況が変わる会社組織であればもっと頻繁でも良いかもしれません。繁忙期や決算期に合わせた席替えも効果的だと思います。またフリーアドレス制を採用すると、毎日座席が変わりますので、日々新鮮な気持ちで業務に当たれるかもしれません。ちょっとやり過ぎかもしれませんが。

通常では、席替えは年一回と思われるかもしれませんが、一回にする理由は実は明確で無いのかもしれません。マネージャーにとっては、組織が何を目指して、どのように動くのか、よく考えておく必要があります。ミッションとメンバー構成、また組織の規模に応じたオフィスレイアウトの最適化は日々見直す必要があると言えるでしょう。何より席替えは低いコストで行えて、メンバーへの負担も少ないので、比較的効果が得られやすい工夫のひとつに思います。何より新鮮味と流動性が促進されますので、組織の活性化につながることになります。小嗣研では開発が多岐にわたっているため、専門の違うメンバーとのディスカッションで、思わぬ発見につながることも多いです。セレンディピティをしっかりつかまえる、ちょっとした工夫と言えるかもしれません。

オフィスレイアウトはもっと語るべきことがあり、デスクの配置だけでなく、装置やプリンターまたミーティングスペース、それからコーヒー機器の配置など、実は工夫できることがもっと沢山あります。これもまたの機会に語れればと思います。ほんの少しの気遣いでメンバーの動きが変わって、ひいては組織体のアクティビティの向上にも繋がってきます。日常のアタリマエを見直すこともデザイン思考の一つなのです。あなたに合った座席配置があって、それはたえず変わり続けるということですね。


私のデスクも同様の方針で模様替えを行いました。
幹事職の任期終了に伴って業務やディスカッションの方向性が変わり、
将来に合わせたレイアウトに変更しています。


研究を楽しく!


いいなと思ったら応援しよう!