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わかっていても

「彼女は?奥さんは?」
「いないよ。」

そんなやりとりをした日が懐かしい。

セフレが既婚者だったことが判明したあの日。

それでも 関係は続いていく。

ダメなことだと わかっていても。


調理員さんの話

3月下旬。飲み会で調理員さんと恋バナをしていた。
「そういえばさ~、前の職場で、40代の女性の先生とデキ婚した20代のオトコの先生が居たなあ」
わたしは、嫌な予感がして「そのオトコの先生って、○○先生ですか」と聞いてみた。
「そう!どうして知っているの?」

やはり、予感は的中した。
しかも、その後

「去年、子どもが生まれたんだって~」調理員さんは苦笑いで言った。


セフレは妻子持ちの既婚者。ということに、1年間も気が付かなかった。

その事実を知ってよかったのか、よくなかったのか、今でも分からない。


わかっていても


わたしは、事実を知っても、セフレに問い詰めることはなかった。

「今日、ひま~?」「ぎゅーしようね」

当たり前のように通知がやってくる。

そして、既婚者だとわかっていても、体を重ねていく。


最低だ。


最低な事をしているのは分かっている。
けれど、私たちの関係は変わらない。


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