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ペナン島生活衛生事情~食品編~&トラブルへの対処法


日本と同じようにはいかないマレーシア

海外移住にあたり気になること。
現地での生活は日本と同じようにできるだろうか?

これは理屈として
「そんなわけはないだろう」
と思っていたとしても、
現実となると受け止めるのがとても大変です。

例えば、食生活について。

マレーシア、
とりわけ私が住むペナン島は、
ある程度は日本の食材や調味料も手に入ります。

しかしながら。

その管理体制は日本とは大きく異なります。
もちろん食品に関する衛生面での法律も、
日本のように厳しいわけがありません。

わりと現地では高級スーパーにあたる店に行っても、
安易に信頼してはなりません。

質と値段が比例しないマレーシア

日本では質と値段が概ね一致しますが、
ここマレーシアではそうもいきません。

そこそこいいお値段だし大丈夫だろう
という油断は禁物。

実際にわたしが遭遇した事件と、
それに対してどう行動したかを、
一つの例としてお伝えしたいと思います。

【コメの中に動く物体事件】
みなさん、日本で売っているコメ、
袋の中をじっくり見てから買う方います??

少なくとも、「コメの中に何かが生存しているかもしれない」
と日本のスーパーで心配しながら買う人はいないのではないでしょうか。

ここマレーシアは、フードデリバリーが進んでいて、
気軽に食材をスマホで選んでデリバリーしてもらうことができます。

配車アプリのGrabはフード・スーパーマーケットのデリバリーサービスもある

そこは日本よりも発展していると感じて便利なのですが、
問題は「実際に目で見て選べない」ことです。

先日よく利用するスーパーのデリバリーを利用し、
台湾産のお米5kgを買いました。

届いたコメの袋の外から、
なんとなく動いている黒い物体が見えたのです。

嫌な予感がして外側からよーく観察すると
その物体は1つではなく
複数 …いや、大量に見えます。

袋の空気穴から更に確認してみると
それは1種類でなく、
異なる形状の黒いやつが無数に動いているのです。

血の気が引いた私はすぐさまコメの袋をビニール袋に入れ、
口を固く結んで外に出しました。

カスタマーサービスにChatを利用し

  • Grabで購入したコメに虫入ってました(つーかめっちゃ虫湧いてました)

  • 返金してほしいのと返送したいので手配の方法を教えてください

上記を連絡すると翌日にメールで返信が。

  • Grabの予約ID

  • オーダーした日時

  • 名前

  • メールアドレス

  • 電話番号

  • 支払いの証拠(レシートやオーダーサマリー)

  • 商品名

  • 証拠写真またはビデオ

  • Ticket ID

以上をメールで返信してください
とのこと。

仕方ないのでパッケージを恐る恐る開け、
身の毛もよだつ証拠ビデオを10秒ほど撮影。

Grabのレシートなども一緒に写真におさめ、
添付して送り返す。

そして翌日。

「Grabのレシートやオーダー履歴、
 証拠の写真やビデオの添付がありません。
 それを送ってください」

と返信がありました。

いやいや。
ぜってー添付して送ったし😒

とメールに突っ込みつつ、
仕方なく3回に分けて
改めて送る。

さあこれでどうかな。

続きはまた後日 w

というわけで、
こっちの常識は
日本の常識と全く異なる。

ということを頭に入れておかなければなりません。

そして闘うか闘わないかはあなた次第。

でも、私は個人的に、
多民族が気持ちよく暮らすためには、
クレームが必須
と考えています。

それがなければ、
日々を快適に安心して過ごすことはできない。

誰かが妥協するよりも、
誰かが声を上げなければ、
国は良いアイディアやサービスを生み出せない。

今現在発展著しいマレーシアですから、
様々な考えの違い、
良いアイディアを主張し、
共有することで、
より多くの人にとって
快適で住みやすい国となるはず。

だから私は小さなことも気になったら
「仕方ない」😭
ではなくて
「ここは変えていこうよ」🙄
と意見する
と決めています。

トラブルに対処していく心得とは?


郷に入っては郷に従え
ということわざがあります。

もちろんそういう時もあります。

自分の周りにいる人々の国籍や信仰する宗教を知り、
彼らがリスペクトする全てのもの、
あるいは避けなければいけないあらゆる事象、
それらを理解し極力衝突なきよう努める。

ただし、
変化をもたらすことで文化的な価値や
個人の尊厳を侵すようなことでなければ、
より生きやすい社会に向けて進化を求める権利がある。

コンドミニアムの上下階の住民が
夜中に大音量の音楽をかけて踊っていれば

「子どもが20時半には寝るんです。
 どうかその時間以降はもう少し静かに」

と意見する権利がある。

それでも変わらないこともありますが、
様々な人種が同じ場所で生きていくには
意見し、双方で解決策を見出すことが
必須です。

それがなければ、
海外生活なんて、
ただただしんどくて終わる。

せっかく目的を持って
留学なり駐在なり移住なりしているのに
もったいないですよね。

多くの日本人は「クレーム」をネガティブに捉えている


私も日本に住んでいるときは、
「クレーマー」
に自分はなりたくない

と思っていました。

ちょっと我慢すれば済むことでしょ
そんなことでいちいち相手に煩わしい思いをさせるのは申し訳ない

これは私に限らず、
多くの日本人にこの傾向があると思います。

それは「日本人」
という同じ民族同じ人種が
未だに9割を占める特殊な国

というお国柄から生まれる傾向で
良いところでもあります。

また、
「このくらい当たり前だよね」
という「国民の当たり前レベル」
が自他ともに認める高いクオリティである
ということもある。

でも、
海を超えてはるか遠くの大陸や
異なる島に渡ってみれば

ああ、
日本は日本クオリティに
どれだけ捉えられて縛られて生きているのか
と思い知るわけです。

こんなにも思い通りにならんものか
と思い知って初めて
「意見する。主張する。話し合う。」
の大切さを実感しました。

これも海外移住したからこそ
必然的に訪れた自分自身の変化
と言えます。

知らなくたって日本にいれば
それなりに思い通りに生きていける

でも、これからの時代、
どうでしょう?

予測がつかない未来に向けて
子どもたちに親として残せるもの
改めて考えたいですね。



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