ツールを覚えるのに才能はあんま関係ないので覚えた方がいい派
私が画像編集ソフトとかお絵かきソフトとかいわれるものを覚えたのは、ゲーム会社に入ってからなのですが、その頃に比べても、随分デジタル技術は発達しました。昔は無限アンドゥーとか、なかったのよ。
覚えたといっても、教えてもらったわけじゃなくて、マニュアルを渡されて覚えろと言われただけなんですが(そういう会社でした)。
ソフトウェアの種類は色々ありますが、基本的にソフトウェアというのは、単なるツールなので、使っていれば覚えます。
で、ソフトさえ使えれば本ができるのかというと、できません。何はともあれ、中身がないと本にならないのは、今も昔も同じです。とはいえ、デジタルツールを全く使わない作品作りというのは、今の時代には、ちょっと無理な気がします。1点物のアート作品を作るのでないなら、どこかで必ずデジタルツールが入ってきます。
ちなみにこのnoteもデジタルツールの1つですね。誰が作っても、それなりに美しく仕上がるよう、あらかじめプログラムされています。
それなりというのは、案外大事なのです。不安なく見てくれる人が、ちょっと増えるんですね。その代わりに、個性は減ります。個性をどうするのかというのは、どこまでいっても難しい問題でやんす。
タイトルもそれなりに作れるのです。それなりよ。
タイトル以外にも、漫画なら、まず漫画を描かなくてはいけません。ストーリーを立て、コマを割り、ネームを描いて、ペン入れをして、ベタを塗って、トーンを貼って、セリフを入れて、といった気の遠くなるような作業の繰り返しが必要ですが、時間をかけたからといって、評価が高くなるわけではありませんです。でも結果を見てくれる人はいますよね。
フルデジタルは、もう当たり前になってきました。
評価を気にする前に、作品がないとどうにもならんわけで、どんなストーリを作るのかといったアイディアやテーマを出さなくてもいけません。
どんなタイプの、どんなジャンルの話ですか?
登場人物は誰ですか?
場所はどこですか?
年代は?
結末は考えていますか?
まぁ、こう書くと、すんごく大変なことのように思いますが、実際大変なのですが、クオリティーを別にすれば、高校生にだって(実際は小学生からでも)できるものなのですから、そう力まなくてもいいことです。大丈夫よ。できます。オタクはそうやって大きくなっていくのです。
タイトルと合わせると、グッと「らしく」なります。
一点もののアート作品を目指してもいいのですが、ツールというのは、自分の才能をちょっと伸ばしてくれるものですし、表現の幅を増やしてもくれます。
画像編集の技術があれば、できることが沢山あります。でもそれは、画力とかデザイン力とかと無関係かというと、そういうわけじゃないので、思ったような素晴らしいものができないかもしれません。私は、いつも冷や汗もんで、やれることを、やってはおります。あまり怖がらずに使うといいのではと思う派。なのです。
つづきます。