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女子高生(当時)の描いた漫画なのです。

自分の漫画を振り返ってみると、女子高生がたくさん出てきます。しかも大体は制服姿です。ま、そりゃあそうでしょう。だって本人が女子高生なんだから。
子供の頃は世界が狭く、経験値も乏しいですから、自分の身の回りのことや好きなものを描くのが、一番簡単ですもん。

同じ高校生でも、自分とは別人。

大人になって就職などといった経験を積むと、その経験を表現の土台として使うことができるので、若ければいいというものでは、ないはず。大人向けの本は、漫画に限らずたくさんあります。
社会人の辛さや、あるいは子育ての辛さというのは、経験した人の方が、よりリアルに書けますから、なんでも経験すればいいと私は思います。

経験値が増えるといいこともあるあるのすけ。

でも、自分で経験したものだけで作品を作れ、それが重要だとなると、個人の人生の差がありすぎて、創作は死んでしまいます。

よく創作に必要なのは、性癖だとか、萌えだとか言いますけども、性的なものを描けということではないんですね。自分は経験してなくても、ああ、素敵だなぁと思えるような人や事を描けばいいんですよね。

経験を補うものは何かというと、知識ということになります。引き出しを多く持つということ。でも、多ければいいというもんでもないんだなぁ。突き詰めて、これが好きでたまらんってものには、勝てないもんだし。

もし好きなものが人だったら、美しい人が出てきてもいいし、力が強くてもいいし、あるいは弱さもひとつの魅力ですし、外見だけではなく、内面が好きだということも、重要なキャラクターの性質です。

自分が美少女である必要はないです。

登場するのは、人間じゃなくて、モンスターだっていいわけです。モンスターは現実にはいない完全な空想ですから、自分の経験が創作の全てというわけではありません。猫を飼っていた時は、猫の漫画を描いていましたが、飼っていなくても動物の話は描けます。モンスターを飼うなんて、現実には不可能ですが、漫画には描けるのですから。ただ、動物を飼った経験は、生きていると思います。

ドラゴン最高です。

経験をベースにして描くと、リアルにはなりますが、「こうであるべき」という無意識の固定観念もできてしまうので、それが話をつまらなくする可能性はあるかな。

どんなものが好きなのかは人によって違いますよね。生き物だけじゃなくて、車が趣味の人、釣りが好きな人、種類が多ければ多いほど、楽しみが増えると思うんだ。世の中には、こんなに楽しいことがあるぞーというのが、広がればいいじゃないか。と、運営の人は思っているんだと思う。

だってエンターテイメントというのは、人を楽しませるものだから。そして楽しみには、いろんな種類がある。

ちなみに私は、小さな恋みたいなものは、恥ずかしさのあまり憤死しそうになるので、苦手です。それなら激闘大バトルを描くわ。天下一武闘会とか人類の命運をかけた宇宙戦争を描くよ。人間得手不得手というものがあるんです。得手不得手も好き嫌いのうちよ。

まぁ、とにかく書いてみて、でももしできたら、本当にそれが好きなんだってことがわかるはずなんだ。
女子高生だった自分が女子高生を描いたのは、自分の属性が好きだってことの、1つの証明だと思うんだ。自分自身はそうではなくても、この年齢は、描くことを受け入れられる、ということでもあるのです。
あなたは、自分が好きですか?

私が漫研時代から描いた漫画見る?女子高生とモンスター編より

つづきます。

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のぐちことよ
ここまで読んでくれてありがとう。