家庭外ケアー児童数の国内比較

家庭外ケア児童数グラフ

家庭外ケアーの海外比較に次いで、国内の比較を見てみます。都道府県などを比較した表が国から公表されていますが、図表が細かくなりますので、保護率の高い自治体と低い自治体を抜き出したグラフです。ここでの保護率とは、親子分離と同義となります。

西の地域が子どもの保護率が高く、東の地域が低いことが分かります。この傾向をどう考えるかです。

1 家庭機能が西は弱く、東が強いと解釈できるでしょうか。日本は何処も同じ家庭環境にあり、多少の地域性はあるものの、子どもが話題になる事案は全国同じように起きています。
2 東日本の児童相談所の在宅指導が優れていて、西日本は指導力が劣っていると考えるのは無理があります。
3 日本では親子分離、保護、入所施設の図柄は生きていますので、入所施設に着目してみます。西高東低の傾向は確かにあります。同じように比較されるのが、精神科の入院ベッド数で、同じような傾向をしましています。
4 この差は、各自治体のある時期に要保護児童を目の前に置いて、入所方式で保護しようと努力した篤志家がいたかどうかです。この差は地域の歴史が関係していると言えます。
5 人は箱物を作ってしまうと、いろいろな意味から維持するために対象者を求めてしまう習性がります。親子分離による保護方式は絶対に必要ですが、内容と分離期間についてはもっと知恵を出さなければなりません。現に保護率の低いまま続いている自治体があることが大きな証明になっています。


青葉紘宇


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