
コットクラブ vol.5

これは結構重要な問題。
月のカケラの頭から「?」が浮き上がっていたのでその「?」を食べた。
こんなに大切な会議のテーマは無いのに、なんですっとんきょんな顔をしているの?と考えていたが、そういえば月のカケラはずっと月で生活してるから知らないのだ。
食べてしまった「?」のお詫びに「!」をあげた。
私は月のカケラと地上へ行って「ギュックルパイナー」について教えてあげることにした。地面と空が逆転した私だけの反対の世界は気に入っていたけれど、月のカケラの為に戻ることにした。
2人でケンケンパして空に戻った。
雲を一欠片持って、あの急な下り坂を下り、地上に飛び移った。
地上はもう夜だった。
でも「ギュックルパイナー」を知ってもらうのに夜は好都合。
私は月のカケラを秘密の場所に連れて行った。
その場所というのは私の家の近くの公園だ。
ブランコを漕いだ。沢山漕いだ。
そして目の前にある大きな木の上にダイブした。
「この枝の隙間から星空を見上げることをギュックルパイナーというんだ。最近はこの木の栄養が足りてなくてあと何回ギュックルパイナーができるかわからない。私はそれを解決する為の会議がしたかったんだ。」
すると月のカケラは微笑んだ。
月のカケラは笑いながら木の周りを3周、ケンケンパしながら回った。
すると木はみるみる元気になっていった。
「すごい!どうして?」
と聞くと地面に枝で
「ケンケンパ好き」とだけ書いて月に帰って行った。
おわり