#10 古藤田博澄の【伊豆むあん】|幸せな人間関係を築くために(10話 「力」の欲求)
力の欲求
勝ちたい。物事を治めたい。自分の方法でやりたい。自分の思う最善の方法でやらせたい。他人に指示し、指示どおりにするのを見とどけたい・・・
自分には力があるんだ、そのことを周りに認めさせたい、と、思った瞬間から不幸は始まる。
力を追求する。力を観じ、力を観じさせる・・・
力を追求する中で、たとえそれが結婚を犠牲にし、親子関係を破壊し、仕事の競争相手を破滅させることを意味しても、必要だと思うことは何でも躊躇なく実行する。
そういうい力にとりつかれた人にとっては、力を追求することは、生活の一部である。
自分のもっている「力」を活かすことで、周りの人の為になって、自らの力の欲求をも満たす。
例えば、医者が難病の患者を難しい手術を成功させることで救う。
患者は命を助けられたことを感謝し、医者は難病を自分の力で克服しかつ患者の笑顔に満足する。
「あ~医者になってよかった」と・・・
「本来の目的」を果たすことにその「力」を使えば、力は人のためになり、自分のためにもなる。
教師にしても、企業経営者等の管理者にしても、親にしても、自分の使命は何なのか、自分は何のために、ここにいるのか、その役割は?
そこを、見失うことがなければ、みんなが幸せになれる。
力のある人が、人を支配し、何らかの強制とコントロールを行わないと、自分のもっている力は発揮できない、活かせない・・・という「間違った考え」に、早く気づくことが大事。
相手の力も十分に活かしながら、自分の力をそこにプラスして、一人じゃ出来ない事を皆の力で100にも1000にもする。
そのためには、周りの人の話を良く聞いて、この人はどんなパワーを持っているのか、わかり合わなけば・・・
力のある人を中心に、みんながまとまることで、お互いの力の欲求は満足され、必ず良い結果を導き出すはずです。