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天の数うた

一二三四五六七
八(ひら)き九(つく)して十(かみ)となり
百千万(ももちよろづ)と限りなく
フルベユラユラ大宇宙
この物象の地上こそ
六日(むゆか)でなりてあと一日(ひとひ)
神も遊んで暮すとふ
ヤソの教えも佛教の
七日七夜をケジメとす
定めも同じ七草の
唐土の鳥のこぬ先に
八(ひら)き九(つく)さん梅の花
十(かみ)のつくりし数歌は
響きの法(のり)を伝へたり
百千万と数あれど
ミセンの山も一歩より
ひとつ一つと重なりて
成りし宇宙は一つもて
統べくくることいと易し
一(ひとつ)は物の根源で
陽精陰精凝りてなる
すべての始めなす象(かたち)
主神の象徴数の親
二(ふたつ)は陰陽二原子の
霊体そなわり脈々と
宇宙万物運行の
機能を与え休むなき
生の象徴大動源
三(みっつ)は言霊、霊体と
そなへ終りし主の神の
絶対の象、万物の
理想を示す光なり
四(よっつ)は神の主の光源
霊の世界にくまもなく
光被(こうひ)す象(かたち)表わせり
五(いつつ)は宇宙の霊凝りて
気体(精気)となりて物質の
世界を成せるその始(はじめ)
凝集(ぎょうしゅう)の象徴万物の
火の性(さが)ここに成り終る
六(むっつ)は流体水の性(さが)
火水(ひみず)の性(さが)はものの世(物質世界)の
始めを成せる神の業(わざ)
たゝえて神を火水(かみ)といふ
七(なな)つ成り成る固まれる
凝(こご)り凝りしものの状態(さま)
土とぞなりて物質世界(このせかい)
くらげなす世は成りたりき
くらげなす世を打ち開き
地上天国建設の
万龍(ばんりゅう)活躍する象(かたち)
八つの数が示すなり
九(ここのつ)は九万九億(きゅうまんきゅうおく)の
龍(りゅう)の女神の業(わざ)終り
霊なき物質のみの世の
九分と九厘のその境地
宇宙の呼吸一瞬時
はたと止みたる大休止
飽和の象(かたち)示すなり
十(たり)は経緯(たてよこ)そろひたる
宇宙の完霊体(くわんたい)永劫に
栄えつゞきて限りなき
百千万と行く末は
ゆらゆら見えずなりゆきぬ
七日で成りし物質(もの)の世は
見るが通りの泥海で
八(ひら)きつくして十(まった)かる
世になるまでの浮き沈み
唐土の鳥のこぬうちに
常夜(とこよ)の長啼きくやし鳥
鳴かぬが中(うち)に神心
とことんとんと打ち磨き
九月九日菊の花
明日は眺めむ術もなき
八日の中に七草を
さらさらさらとかき込んで
六日の雨は滝の雨
あふれあふれるその中に
五づの雄叫びふみたけび
火の雨降らす四四の舞
三つにくんだその果ては
三途の川の川流れ
二つの欲の色と金
今更捨てゝも時おそし
善悪正邪自づから
納まるところに納まりて
一つに統べる大宇宙
天の数歌ひとふたと
表と裏の行きもどり
一つに出でて又帰る
竹より竹へ綱わたり
あやふきふしもいくゝだり
身体(進退)きはまる時にこそ
声高らかに歌ひあぐ
天の数歌ひとふたと
フルベユラユラとなうれば
四辺の霊気自づから
高下正邪の別をなし
序をとゝのへて粛々と
神気と共に澄み来る
精妙複雑きわみなき
宇宙の理法さばきます
主神の神業(わざ)は左右の手の
十(とを)の指(および)十(たり)の数
つかいわけてぞなし給う
精妙微妙複雑の
万巻の書にも書難く
千萬年を語るとも
語りつきざる事様(ことざま)を
十(とを)の指(および)に知り給ひ
十の数もて統べ給ふ
主神は至純なるや実(げ)に
単純の極は複雑の
極とところを同じくす
人智は浅きものながら
まごころ凝りて十(たり)の数
称へまつれば越え難き
山も越すらん逢ひ難き
霊の幸(ふゆ)にも逢ふならん
数の神秘の数歌を
知りぬる人ぞ幸福(さち)なりき
   (龍宮神示・雲龍命)

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