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いつか思い出した時には痛みのない幸福として

2025年1月8日(水)
大好きなアーティストの東京ドームライブに
行ってきました。
謎に「大好きなアーティスト」って
固有名詞伏せちゃったけど別に隠すことないね。
大好きなBE:FIRSTのライブに行ってきました。

ライブはそりゃあもう、楽しい!以外のことは
考えられないくらい、幸せなひとときだった。
歌声に身を委ねながらペンライトを振って、
ダンスを目に焼き付け、一挙手一投足に喜んだ。
後にも先にも何度あるかわからない、
「幸せすぎて泣く」という経験もして、
これでもかと心を揺さぶられたのでした。

ライブ記録は全公演が終わった頃に
ちゃんと書きたいのだけど、
今はもう一つの身勝手な気持ちを吐き出したい。

胸がズキズキするんだ。
たぶん、「羨ましい」っていうのがこの痛みの正体。

BE:FIRSTはオーディションで誕生したグループ。
私はYouTubeで公開されているオーディション映像から、最新のコンテンツまで全部観た。
だから、メンバーのほとんどがまだ何者でもなかった頃を知っているし、
グループが生まれて以降、今に至るまでの
軌跡も大体知っている。

そうすると何が起こるって、彼らと自分を、
「芸能人」と「一般人」で線引きしづらくなる。

音楽という愛してやまないものがあって、
音楽で世界に行くという大きな夢があって、
それを一緒に叶える仲間がいて、
実際に着実に夢に近づいている。

そんな彼らがあまりにも眩しい。
今や人気アーティストとして名を連ねるグループなのに、「自分とは住む世界が違う」って割り切れない。

もちろん、ものすごい努力と苦しみを経験し、
決して順風満帆じゃないことは想像がつく。
だから、輝かしい部分だけを見て羨ましがるなんて、都合が良いのは分かっている。
頭では分かっているのに...という状態。

彼らはデビューして4年目に突入、
私も次の4月から社会人4年目。
フィールドは全く違うけど、キャリアの年数はほとんど一緒。年齢も同じくらい。

この3年と少しで、
彼らは見違えるくらいに魅力が増した。
ルックスは垢抜け、
自然体で豊かな表情をもって自分を表現し、
歌やダンスも素人目でも分かるくらいに
深みが増した。
何よりも、ドームを埋めていることが
彼らの成長を証明している。
グループが大きくなっても、
メンバー全員で同じ方向を向いて、
楽しそうに夢を追う姿は変わらない。

一方で私は、
自分のフィールドも方向性も定まらない。
自分で選んだ会社で一生懸命走ってきたつもり。
勉強して仕事で活かせる国家資格も取った。
それでも、
私のやりたいことってこれだっけ?という迷いと、
恵まれた環境にいるのだから文句言っちゃダメという気持ちの間で揺れ続けている。

仕事に心からの喜びを求めるなんて非現実的。
ならば、夢中にはなれなくとも、
少しは興味のある分野で、良好な人間関係のもと、
平穏に社会人をやっていければ良い。
そんな就活生だった頃の、社会人という肩書きに夢を持とうとしなかった自分の価値観にヒビが入っていく。

「自分が愛してやまないものを仲間と追求する」
という人生の使い方を彼らから学び、
そしてそれに憧れてしまった。

ただ、私は何が心から好きなのか、
「好き」をどのような形で追求すれば良いのか、
そもそもその覚悟はあるのか。

ブレない答えが出せない。中途半端だ。
今の私は既存の価値観が壊れかかり、
新しい価値観はまだまだ半透明で、
どちらにも寄りかかれずに、さまよっている。

BE:FIRSTを見ていると、
軸がなく方向性もない自分が浮き彫りになって
胸が痛むのだ。
この3年という月日、自分はどこを目指して、
何やってんだろう?って少し辛いのだ。
世の中の方はみんな、どんな気持ちで働いているの?

こればっかりは自分に向き合って、
道を切り拓いていくしかないんだけど、
てかそういう風なことを去年からずっと考えているんだけど、
彼らの輝きに触れた時にズキンときて、
不意にくらってしまう。
輝いている彼らが大好きだし、会いに行きたいのに、そこに時々痛みを伴ってしまう弱い自分が情けない。

この壁を乗り越えるにはまだ時間がかかりそう。
だけど悩んだ末に、いつか私は私の道を突き進めていると信じて。
そしてあの素晴らしい東京ドームライブを、
痛みの伴わない幸福として思い出せると信じて。
てかそうするんだ自分で!


p.s.ライブは嘘偽りなく本当に楽しかった!!!
ありがとうBE:FIRST!




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