長男選挙話
18歳になってから、
多分3回目の選挙。
これまでは、
私の仕事の都合もあって、
期日前投票会場へ。
一番最初の受付の方に
「うちの息子なんですが、
発達障害の診断あるので、
速やかにいかないかもしれないんです。
終わるまで、
近くで見守っていてもいいですか?」
しーんと静まり返っている中、
話しかける人がいない中、
声を出して伝えると、
これまでの方、
皆さん全員、
選挙の場にいる硬い表情がほぐれ
「いいですよ」と、
微笑ましく受け入れてくれました。
誰に投票するのか。
私が指示をするとか、
促すとかすれば、
それなりに速やかかもしれないとは
十分にみえているけれど、
そこは
自分で選んで書いてほしい。
新聞をとっている時は、
記事を事前に読んでおくことを勧めてみたり。
それでも、
日常生活の大概の場面で
選ぶ事は側から見るととても苦手で、
とにかく時間が恐ろしくかかる長男。
その長男が
選挙で知らない人を
何を物差しで選ぶのか?
その人たちの全てを知る事ない中で、
社会が発信する一部の情報と
自分の中にある価値観の
すり合わせで選ぶことは
私が彼の年齢の時には
さっぱりわからずだったし、
今もふわふわしていることも。
それでも
誰にするのか?という、
選挙本来の目的も大切に、
本人に選ばせ、
かつ、
選挙を体験する事も大切に
選挙会場に行き、
彼の想定できる姿への理解を求め、
その場でできる
サポートをしてきました。
前回は、
記載場所で、
まぁ、それはそれは、
長い時間滞在しましたよ。
次々と他の方々が、
入れ替わり過ぎ去っていく中、
静止画のような長男。
傍で立ち続けている私に、
書き終えて立ち去る人たちから向けられる
不思議そうな視線。
あまりに長い静止画姿に
「どうしよー。
さすがに、そばに行って声かけようか、、、」
と、
「待つ」以外のアクションを
起こしたくなる気持ちが沸々としてきても、
「もう少し待ってみよう」と、
寛大な母を演じて
見守り続けました。
時間はみていなかったけど、
気持ち感覚では
20分以上。
・・・・・・・・・
そして今回は、
初めての地域での選挙。
選ぶ人2択。
少しいいかも♪
そして、
彼の信頼する人が
推薦している人の名前を
伝えておいて向かいました。
これまでのように、
受付で、
「見守らせてください」と伝え、
出口近くで待つわたし。
おやっ!
もう書いてる???
今回は、とてもとても早く!
他の方の流れとほとんど変わらず、
書き終えて、
投票。
終わり。
帰り道、
「書く人が決まってたから早かったの?」
「ううん」
違うのね。
まぁ、理由はともかく、
早く終わって、
本当に嬉しい!
帰宅して、
私「早く終わってよかったね」
長男「.........」
私「早く終わって『お母さんが』よかったね♪♪」
長男「よかったね」
長男によかったねって
言ってもらいました 笑