緑内障の自覚症状と気づきにくい理由
緑内障の怖いところは
・自覚症状がないこと
・自覚した段階ではかなり進んでいること
・一度失った視野は元には戻らないこと
です。
そのため、早期治療、早期発見が大事になります。
緑内障の自覚症状
緑内障の自覚症状は
・頭痛や頭の重さ
・目の痛みや充血
・視力低下
・視野欠損
頭痛、目の痛みは眼圧が上がると眼の奥が痛くなったり、頭が痛くなったりします。
急性の緑内障で、急に眼圧が上がった場合は分かるかもしれませんが、
慢性の場合は痛みが出ないことが多いようです。
また、もともと頭痛持ちの人は、まさか目が原因の頭痛なんて思わないですよね。
私の場合は幼い頃から少ーしずつジワジワと眼圧が上がってきたタイプです。
頭痛は気づきませんでした。
一時期眼圧が40以上で、手術をして一気に一桁台まで眼圧が下がりました。
その時に思ったのが
「あっ頭が軽くなった♪」
手術前の高眼圧の時は相当頭が重かったと思いますが、
それが普通だと思っていたので、
治療して眼圧が下がり普通の状態を知って初めて、
今まで頭が重かったことに気づきました。
視力については
視野欠損が進んでくると、急に視力が落ちることがあります。
私が緑内障発覚する半年前くらいに視力が1.0から一気に0.3くらいに落ちました。
当時眼鏡を作る目的で眼科に行きましたが、眼圧ははかりませんでした。
もし、あの時に測っていたら高かったのでは、と思っていますし、
緑内障発覚時の眼科の先生にも
「だいぶ前から高かったと思うよ」と言われました。
もしも気になることがあり眼科に行く場合は、
眼圧も測ってもらうこと を強くおすすめしたいです。
視野に関してはかなり症状が進まないと分からないと思います。
症状が進んでくると色々と生活に支障が出てきます。
具体的には
・物によくぶつかる
・階段が怖い
・床の模様、段差分からない
・物を投げられるとキャッチできない または 投げられた物途中で消える
(バトミントン、テニスなどはラケットにボールやシャトルが当たらない)
・映画館ではスクリーンの一部しか見えない
(中央を見ていると端が見えないため、字幕が出ているのに気づかない)
などなど
症状がらかなり進んでくるとトイレットペーパーの芯をのぞいているような視界になります。
症状が軽い状態では分かりにくいですが、セルフチェックの方法もあります。(後でで説明させていただきます)
自覚症状に気づきにくい理由
私が初めて緑内障診断された時
眼圧は40以上
右眼はほとんど見えていない状態でした。
左眼も視野欠損が進み
矯正しても視力が0.4くらいまでしか出ない状態でした。
ここまで症状が進むまで気付かなかった理由を考えてみると
・私が鈍感だった
・子供だった
症状はジワジワと少しずつ進むため、変化は分かりにくく、
子供なのでそれが普通だと思ってしまったのだと思います。
でも鈍感とか子供とかだけではなく
緑内障は本当に気づきにくい病気です。
緑内障の症状が進んでいても気づかない理由について考えてみました。
気づきにくい3つの理由
理由1 見えない部分が真っ黒ではなく無であること
理由2 眼は左右2つあるため、片方が見えない方を補う
理由3 両眼視野が狭くなっても、見えている風な画像を脳が補う
この3つの理由で緑内障の自覚症状は分かりづらいのだと思います。
ひとつずつ説明してみます。
理由1 見えない部分が無
視野欠損の見えない部分は無で、そこには何もありません。
見えない部分が黒で塗りつぶされていれば、見えないことにすぐに気付くと思うのですが、
実際にはそうではありません。
あえて色を言うと 白 というか 霧とか靄とかがかかった感じです。
見える部分と見えない部分の境目ははっきりとはせず曖昧で、
「普通に見えているつもり」
なのに
「検査をすると見えていなくてびっくり!」
な状態です。
理由2 眼は左右2つあるため、片方が見えない方を補う
目は左右2つあります。
片方の眼に視野欠損があっても、もう片方の眼が補うので、
かなり症状が進むまで見えないことに気づかないことが多いのです。
実際に私も片目がほとんど見えない状態になっても、見えていないことに気づいていませんでした。
理由3 両眼視野が狭くなっても、見えている風な画像を脳が補う
個人的にはこれが一番やっかいだな と思います。
私が見えていない部分は、脳でうま~く画像処理をしているんです( ̄▽ ̄;)
私の視野は右眼はほとんどなく、左眼は下半分は見えていません。
でも、見えないことが分かっていても見えている気がするんです。
言い方はおかしいかもしれませんが、
検査をしなければ見えないことに気づかないくらい
見えている自信があります!
(実際には見えていないので錯覚です 汗)
経験してみないと分かりにくいと思いますが、一応説明してみます。
これはテーブルに乗っているコーヒーとクッキーです。
実際に私が見えている部分は上半分のテーブルとクッキーだけです。
普通に考えるとこんな風に上半分見えていると思いますよね。
実際に私が感じている画像は違います。
実際にはこんな風に見えているように感じています。
見えていない部分は無!
無と言ってもテーブルが半分で切れているわけがないので、
そこは矛盾のないように補正されて感じます。
そして、コーヒーカップ
これはないことにされています。
見えない部分は無!
見えていない部分がどのように修正されるかというと
周りと矛盾がおきない程度に修正され
矛盾がみつからなければ下半分には何もないことにして修正されます。
実際には見えていないので、見えているつもり です。
こんな感じで親切な脳が補正をしてくれるので 私には
実際に見ている(見えていない)映像 と
脳が見せている錯覚 の区別がつきません。
そんな状態なので、テーブルの手前にあるものはよく倒します。
もちろん、視線を上下に移動させれば見えるので、
家の外に出る時は絶えず視線をキョロキョロさせています。
ですが、気を付けているつもりでもよく物にぶつかります(´・ω・`)
キョロキョロさせている目はとても疲れやすく、すぐに頭が痛くなります。
(高眼圧の頭痛ではなく、ただの眼精疲労からくる頭痛なので、休めば治ります)
少し話がそれてしまいましたが、
緑内障の早期発見はかなり困難 とうお話でした。
片方ほぼ失明するまで気づかなかったくらいなので、
失明前に発見出来たら超ラッキー♪
と思ってもらえると良いなと思います。
私も超ラッキーな一人です♪
緑内障を自分でチェック
自分が緑内障かどうか心配になった場合、病院に行って検査をするのが一番確実です。
でも、病院に行く前の心の準備をするために、自分でもチェックする方法があります。
色々な方法がありますが、大きめのカレンダーを見るのが分かりやすいかなと思うます。
チェック方法1 カレンダーを使う方法
1 カレンダーの中心に赤丸をつける
2 赤丸から目を離さずにジーっと見ながら、上下左右の数字が読めるか確認する
卓上カレンダでは小さすぎるので、壁にかける大きめのカレンダーを使ってください。
数字を読むとき、視線は赤丸から動かしてはいけません。
我が家のカレンダー 真ん中の16に赤丸をつけてみました。
16の数字をジーっと見ながら、周りの数字を読めるか確認します。
黄色の丸印の数字が読めればだいたい大丈夫だと思います。
この方法で正確な診断は出来ないので、見え方に不安のある方は眼科を受診してください。
チェック方法2 緑内障の情報サイトでチェック
https://www.ntg40.jp/selfcheck/howtouse02.html
色々なサイトがありますが、ここが分かりやすいかと思います。
ここのページのチェック2 視野の欠けチェック で緑内障のセルフチェックができます。
ひまわりの中心から視線をそらすと意味がないので
じーっと真ん中を見ながら虫を見つけてください。
セルフチェックでは正確な診断はできません。
軽い症状ですとセルフチェックでは視野欠損をみつけることはできないと思います。
眼について不安がある場合は、必ず眼科で診察をうけてください。
病院で検査をすればセルフチェックで発見できなかった異常がみつかるかも。
早期発見できたら超ラッキー♪
です(笑)
まとめ
■緑内障の怖いところは
・自覚症状がないこと
・自覚した段階ではかなり進んでいること
・一度失った視野は元には戻らないこと
■緑内障の自覚症状
・頭痛や頭の重さ
・目の痛みや充血
・視力低下
・視野欠損
■こんな症状があったら視野欠損が進んでいるかも!
・物によくぶつかる
・階段が怖い
・床の模様、段差分からない
・物を投げられるとキャッチできない
・投げられた物途中で消える
・映画館ではスクリーンの一部しか見えない
■緑内障に気づかない理由
・慢性の場合は少しずつ進むので、急激な変化がなく気付きにくい
・子供の場合は自分の見え方が普通だと思ってしまう
・視野欠損があっても見えない部分は無か霧
・片方の視野欠損部分は、もう片方の眼が補う
・視野欠損の見えない部分は周囲と矛盾がないように脳が修正する
■緑内障のセルフチェック
・カレンダーを使ってチェック
・緑内障の情報サイトでチェック
セルフチェックでは正確な診断はできず、視野欠損があっても発見できない可能性もあります。
気になることがあれば自己判断ではなく必ず眼科で診察を受けてください。
セルフチェックはあくまでも病院に行く前に心の準備をするためのものです。