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粋な計らい
12月2日、3日に開催する喫茶ドローイングさんとのコラボ作品展「純喫茶ニッポン」でZINEを出すための準備を進めている。
すでに閉業してしまった喫茶店を「記憶に残る喫茶店」として紹介する特集ページを作ったはいいが、店の人の承諾をどうやって取ろうかと悩んでいた。
閉業したから連絡の取りようがないのだが、唯一十三(大阪市淀川区)の「もみの木」という喫茶店はマスター亡きあと、店舗が残されたままなのを知っていた。
イメージを伝えるためにデザインした状態まで作り込み、マスターとの思い出と本に載せることを承諾してほしい旨を書いた手紙を添えて閉店した「もみの木」に持っていった。
ドアに「御用がある方はポストに伝言をお願い致します」という掲示が貼ってあるのを知っており、ポストに入れておけばご家族が読んでくれると思ったのだ。
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14時頃に「もみの木」に向かうと、自転車に乗った状態で植木の手入れをしている御婦人と遭遇。
マスターの奥様に違いないと迷うことなく声をかけるとやはり奥様だった。
近所に住んでおりたまに植木の手入れに来るという。
「もみの木」のことは息子に任せてあるからと言われ、手紙を託した。
少しでもタイミングがズレていたら会えなかった。
マスターの計らいで会えたのだと信じている。
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![コトリス|喫茶店の懸け橋ライター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65481980/profile_621c98794b66ed04385353bf847f64e5.jpg?width=600&crop=1:1,smart)