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インターン M 2024.04.11

国立の桜並木

「ぜひ、見に行ってください。」

と、そこで出会った常連さんに教えていただいた桜の下を歩く私は、

もしかすると宙に浮いていたかもしれない。

いや、小躍りしていたかもしれない。

もっともっと話したい、そう思いながら書房を後にした。

小鳥書房での一日インターンを終え、心は晴れ晴れとしていた。

その桜は、半分が散り、黄緑色の葉と淡いぴんくの花びらで満ち、

夕刻の空の淡いブルーグレーと一緒に思う存分春を表していた。

途中、一橋大学の新入生に揉まれながら歩き、

心が切なさに溢れ、

こぼれそうな涙を堪えながらまた、歩いた。

でも、私の足取りはこの上なく軽かった。

書房で過ごした数時間はとても充実したもので、

さまざまな方と話す機会があった。

そして、小さな商店街の小さな書房には加依子さんの世界が大きく広がっていて、

数時間で見ることができたのは、その世界のほんの一部だった。

それなのに、心が満たされる不思議な時間で、いつかまた必ず訪れたいと思う場所になっ

た。

書棚をじゅうぶんに見ることができず心残りではあったが、

「本屋夜話 小鳥書房文学賞 詞華集」と

ずっと欲しかった「校正記号の使い方」を手に入れた。

あと数日すると加依子さんの著書も届く。

小鳥書房でいただいた言葉と時間を

この春の思い出としてずっと心に留めておきたいと思う。この日、出会ったみなさん、加依子さん、ありがとうございました。

また、残念ながら会えなかったハルカちゃん、小鳥書房を教えてくれてありがとう。

たくさんの感謝の気持ちをこめて。M

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