1月10日
私にとっての喜びは眠ること…!だけれど、眠ってるときは意識がないので、喜べないという矛盾である。なので今日は私が二番目に喜びを感じる、歌のことについて話そうと思う。
歌を歌うっていうのは、楽器を演奏するのとはまた少し違う音楽の楽しみかたのような気がしている。それはなによりも、自分自身が楽器であることが理由だと思う。
自分の息づかいや感情、喉の調子とその日あった出来事や食べたもの、腹筋と肺の具合、着ているものや気温など、あらゆる条件が複雑に絡み合って、自分の歌声になっていることを感じる。
それも含めて、歌うことはほんとうに喜びだ。私のなかでそれは「楽しい」とは違って、生きる呼吸に直結しているまさに「喜び」なのである。
「楽しい」という段階では、まだ文化的なんだと思う。みんなの輪のなかで、うまく打ち解けているとき、楽しい。面白い小説を読んでいるとき、楽しい。
けれど「喜び」という段階にまで来るとそれは、とても野生的になる。大げさでなく、この世界に自分が存在していることを生で感じることができる。
そこに、自分の存在理由を考えて悩むような理性的な余裕は、いい意味で、無いのである。
そんな1月10日。
エチカ
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