ぶれてる今を見つめたり
恋愛をしたい?きちんと生活したい?早く一人前になりたい。お金を稼ぎたい。認められたい?けど、ここで認められることに満たされない。
正直に生きていないことの代償は、思ったよりでかいようだ。気づいた後の、動揺がとまらない。正直ってなにかもよくわからない。心のどの層の発言も全部本音だよ。
吊り橋のように、ゆらゆら。揺れがおさまるのをじっと待つしかないのか。すぐには解決できない悩みがもやもやと身体中を包み込む。
夢の中にまで心配事はついてきて、現実なのか夢なのか判断できないような、絶妙な痛さをついてくる夢を見る。でもつらくても夢の方が、なにかが進んでいくので、現実よりはやさしい。
進まない現実のもどかしさ。それは自分の考えと力をうまく使えてないから。
こんなものだよね、社会なんて、恋愛なんて、と達観することが私の誇るべきポジションだと言わんばかりに、今日も口をつぐんでいる。余計なことを言わないように。隙をつかれて、騙されないように。
なにをそんなに怯えているのか。すべて人のせいにしてしまいたい。なんの解決にもならないことを、知りながら。人のせいにしてしまえたら、ほら、泣き喚いて。悲劇のシンデレラの出来上がり。
自分が正しいからって反発してみて、他の人を否定して。ほら、いじわるな勘違いお姉さんの出来上がり。
主役だと思っているのは、私だけ。お客さんは思ってるよりあなたに興味がないよ。そんなこともわかってる。
バランスよくと思うほどにぬかるみにはまっていく。
心の奥底、ぬかるみのまだ先に待っているのはきっと鍵をかけたあの日のこと。ずっと気になっているんだ。あそこから歪んでいるのはわかっている。どうしようもできない、どうもしたくない。大したことじゃないのだ、大したことじゃないことが全部だ。
くだらないことが、この世の全てだ。ちゃんと傷つくことは大事だよ。でも傷ついたりして、綺麗なままではいられないよ。とにかく、あっちに行ったり、こっちに来たり。
目指したい、わたしが、どこにもいない。そんなカッコつけたってどうしようもないのにね。
エチカ