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青いデルフィニウム

 時々、不思議と何かに取りつかれたかのように絵を描いていることがある。一度スイッチが入ると、時間を忘れて描いている。あの感覚はいったい何なのだろうな、と思う。美しいものを見たり、心を動かされることなど、表現の手段として、子どもの頃からそうだったように、自分の中に染み付いたものなのかもしれない。今でこそ、忙しいことを理由になかなか時間が取れずにいるけれど、本当はずっと絵を描いていたい。そんな気持ちを思い出させてくれた出来事があった。庭に咲いたデルフィニウムがあまりにも綺麗で、久しぶりにスイッチが入ってしまった。とても美しく、青の中に紫やピンクなどが感じられ、気が付くと夢中になって描いていた。

 絵に、完成という言葉はあるのだろうか。わたしの場合、これで完成!と思っても、しばらくすると気になるところが出てきて、また描き足したりしている。絵に限らず、どんな作品でもそうかもしれない。欲張りさんなのかな。Twitterに写真を上げたけれど、あれからまた気になり出し、描き足した。永遠ループ。

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