映画「バトルシップ」感想
恒星間航行可能な宇宙船のミサイルが一発では駆逐艦を沈められなかったり、音速の戦闘機の突撃にも耐えるバリアを生成可能な宇宙船が駆逐艦のミサイルに損害を受けたり、現代のネイビーが打倒し得るよう絶妙に配慮された控えめ兵装のエイリアンたち。
どっかで似たような話を見たなー、どこだったかなーと考えてたら、ロサンゼルス決戦だった。ロシア、日本、中国、もはや仮想敵国を持てないアメリカは、好戦的な宇宙人の侵略をいま世界で最も待ち望んでいる国であろう。NASAへの積極的な財政支援が待たれるところだ。
あと「こんな老朽艦、動かせるわけない」とか叫ぶところで、すぐさまミズーリの艦橋に立つ退役兵を写すカメラアングルにすごい笑った。ツッコミどころは満載だが、アメリカン青春グラフティのテンプレートに2億ドルぶちこむハリウッド特有の物量感に、もはや一周した敬意をしか感じない。