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Salesforceエンジニアが挑んだ基本情報技術者試験の合格まで

概要

IT基礎知識が不十分な状態で、Salesforce開発エンジニアとして働きながら挑戦した基本情報技術者試験。忙しさもあり、2週間(1~2h/1day)の勉強時間でなめてかかった最初の試験では不合格となりましたが、その経験を生かしさらに1ヶ月後の再挑戦(やはり勉強時間は1日1hくらい)で合格。ここではどのように試験準備を進めたか、失敗から学んだこと、そして最終的に合格を勝ち取るまでの道のりを詳細に記録しています。仕事と学習の両立に悩む方や、モチベーション維持に苦しむ方に向けた具体的なアドバイスをお届けします。

1. 試験に挑戦するきっかけ

Salesforce開発エンジニアとして働いていると、業務の中で技術的な知識を必要とされる場面があります。しかし、私は日常の開発業務で利用するテクノロジーに依存していたため、ITの基礎的な知識に自信がありませんでした。そのため、基礎をしっかり固めたいという思いから基本情報技術者試験を受験することにしました。

2. 勉強開始:最初の教材選び

最初に手に取ったのは『いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』。この教材は初心者向けで、ITの基礎知識がない私にとって非常に助けとなりました。最初に取り組んだのは基数変換の章。難しい部分があったものの、この教材は理解しやすい例が多く初学者でもなんとか理解しながら進めることができました。ただ試験勉強の最初の入りとしては失敗だったと今は感じています。

3. 過去問道場との併用:最初の失敗

勉強が進んだら、次に過去問道場を使って科目Aの過去問を解き始めました。問題に慣れることと解説が充実しているので基礎知識の補強で使いました。2週間ほどで4年分の過去問を解きました。科目Bは『いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』でも数ページしか触れられておらず、科目Aができていればあとは読解だから対策を必要ないかなと思いスルー…

しかし、試験に臨んでみると、科目Aは合格点に達したものの科目Bで予想外の難しさに直面しました。プログラミング経験がある私でも試験問題の形式に慣れておらず、問題文を読み返すばかり、、結果は科目Aが650点、科目Bが400点で不合格。基本情報に落ちるなんて…と悔しさと焦りが混じり合い、しばらくは落ち込んでしまいましたがすぐに再試験を申し込みました。(再試験は最低1ヶ月後の試験日からのみ申し込み可能です。)

4. 再挑戦への決意:科目B対策を強化

再受験に向けて、特に科目Bの対策に注力することを決意しました。次に取り入れたのがUdemyの「【業務に活かせる】ITパスポート+基本情報技術者を”理解しながら”学ぶ講座」です。この講座では、動画で体系的に学べるため電車移動中やジムでの運動時間でも学習が進められるのが良かったです。『いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』でなかなか理解できなかった単元も動画で図を使った講義が非常にわかりやすく、苦手としていた分野を克服できました。ただ、この動画はぬるっと終わり、試験対策のアドバイスをあまりしてくれません。あくまで試験勉強を進めやすくするための学びになります。

さらに、科目B用に『情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版』も取り入れました。この書籍は、試験問題の形式に沿った練習ができるため、問題の解き方に自信を持つことができました。科目Bには「トレース」という解法があることを知り、これが大きく合格に寄与しました。また普段のソースコード理解においても役立つ知識だと思います。

5. 再試験の準備結果

科目Aは合格点に達していたため過去問道場を隙間時間に追加で行って、8年分(平成30年春期まで)を行い、あとは科目Bの対策を参考書で行なっておりました。2周終えて科目B形式をスムーズに解くことができるようになりました。

6. 試験当日の心境と結果

試験当日は、前回よりも落ち着いて試験に臨むことができました。特に科目Bでは、過去問と練習問題を繰り返した成果が出て、問題文で聞かれていることに迷う場面が少なかったです。試験結果は665点。無事に合格したことに安堵感と達成感が混じった瞬間でした。ただこれだけやっても 600点台なのでギリギリです…

7. 試験を通して学んだこと

この試験を通して基本情報技術者試験は全く簡単ではないこと、そしてモチベーションを維持することの難しさを実感しました。出題範囲が広いためしっかりと対策をして臨むべきであると思います。試験料が7500円と安いのも舐めてかかってしまう要因でした。

8. 受験生へのアドバイス

これから試験に挑む方々には、次のアドバイスをお伝えします。

科目Aだけに特化したもので学習を終えず、科目Bも必ず対策が必要です。
科目AはUdemy動画と過去問道場、科目Bは以下を行えば私は問題ないと思いました。『情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版

まとめ

基本情報技術者試験は、ITエンジニアとしての基礎力を養うための重要な試験です。周囲からはエンジニアの仕事に必要ないとも言われることがありましたが、体系的に学ぶ機会が少なく、実践で知識をつけてきた者として受験して良かったと思える内容でした。今後さらに上位の試験を受験しキャリアアップするためにもおすすめの資格試験です。こちらをお読みの方にはぜひ私の失敗を糧にして一発合格を勝ち取っていただけたらと思います。

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