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プロジェクトメンバーは共犯者であるという話

最近、技術的なスキルの向上を目的として「Clean Code アジャイルソフトウェア達人の技」を手に入れました。Salesforce資格の勉強を重ねる中で、コーディングそのものの作法やエンジニアリングの本質を見つめ直したかったからです。

本を読み進めていく中で特に共感したのが「プロジェクトメンバーは共犯者である」という考え方でした。これは、コードの品質が悪ければ、それは単に技術的なミスにとどまらず、企業の存続にまで影響を与える可能性があるという話です。保守性の悪いコードを書くことは、プロジェクトメンバー全員の責任であり、それに対して真摯に向き合う必要があるという主張が展開されています。

### 開発者の責任とは何か

プロジェクトにおいて、開発者は単に指示に従ってコードを書くのではなく、そのコードが将来的にどのような影響を及ぼすかを考えなければなりません。「保守性の高いコードを書くことがプロとしての責務である」という点は、Salesforce開発にも通じる部分が多いです。

プロジェクトリーダーやマネージャーは、納期やスケジュール管理に注力していますが、それだけに従うだけでは開発者としての本来の役割を果たしているとは言えません。自身の成果物が長期的に見てどれだけ価値を提供できるかを常に意識することが求められます。

### プロジェクトの目的とゴールを明確にする

特に大事だと感じたのは、**開発の各プロセスで目的とゴールを明確にすることの重要性**です。プロジェクト全体の目的が何であり、各フェーズで何を達成すべきかを明確に定義し、それをチーム全員が共有することが、最終的な成功に繋がります。例えば、実装においても「どこまでが完了と見なされるのか」「どのような品質基準を満たす必要があるのか」を明確にしておくことで、無駄な修正や手戻りを防ぐことができます。

また、ゴールを共有していないと、個々の開発者が「自分のパートさえ仕上げればよい」という誤解に陥りがちです。これでは、システム全体としての統一感や保守性が失われ、最終的にプロジェクトが不安定になってしまいます。プロジェクトメンバー全員が同じゴールを共有し、それぞれの責任範囲においてどのように品質を担保するかを意識することが大切です。

### 結論

「プロジェクトメンバーは共犯者である」という言葉が示す通り、開発はチーム全体での取り組みです。特定のメンバーがスケジュールや仕様に従うだけではなく、各自がプロジェクトの目的とゴールを理解し、それに向かって進むことが重要です。自分のコードがどのようにプロジェクト全体に影響を与えるのかを考え、保守性や拡張性を重視した実装を行うことで、プロジェクトの成功に貢献できるでしょう。

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