いつでも、流れている「現実」の世界:9
(続き)
大寒、というタイミングで。
今朝は、寒くない始まり。
マイナス気温になったら、凍って枯れてしまうからと
玄関先の葉牡丹の鉢を、
夜間は屋内に入れるようにしている父の習慣。
今年は何かと父に
「ああ、忘れた。」が発生していて
気がつけば、
私が炊飯器のスイッチを入れたりするフォロー体勢。
ついでにできるから
葉牡丹は、私が夕方屋内に入れるようにしている。
(この鉢2つの重さが、ぎりぎり動かせるので
私にとっても、トレーニングのツールになってる。)
それでも、
暖かい夜と朝。
今回は、
屋外のままでも良かったみたいだ。
少しずつ季節も変化して、
日の入りは数分ずつ遅くなり
日の出は、早くなっている。
葉牡丹は、春になって
スクスク育って花を咲かせる。
そんな頃には、もう暖かいけど。
『生活』からはかけ離れていて
働くことに必死だった時には
「葉牡丹=お正月だけ」のイメージしか持てず、
一緒に暮らす、鉢なら移動させる
そんなこと、
思いつきもしなかった。
クリスマスのポインセチアも、同じ。
年明けに、棚に置かれた
値下げ札がついたままの、枯れた鉢。
価値の下がった商品、
季節の演出用飾り。
そう認識するだけの、人間社会で
”彼らの命を繋いでいくこと”は、
そこに気がついている「私のお役目」なんだと思う。
ポインセチアは
元々暖かい土地の植物で
春になれば、葉は緑色になっていく。
さて、
”長期入院の体験中”に
苦痛を緩和しようと、用意していたもの。
北海道のミントのスプレー(100ml:食品添加可能)
ヴェレダのボディオイル(100ml:アルニカ)
精神的な苦痛に対して、
ほぼ毎日、喉が渇いていたし
ミントスプレーを必要とした。
(入浴もできなかったから
ごまかしの香りとしても、使えた。)
ミントは元々、魔除けになる香り。
安心材料としても、私には適していたし
ボディオイルは
カサカサになった足に塗ってケアした。
驚いたのは、
看護師さんたちがアロマケアについて
あまり認識がなかったこと。
『いい香りですね〜♫』と、
関心を寄せてもらったけど。
30代で関わったフィンランドのブランドでも
不調に対して香りのケアは当然なことで
令和の現在なら
看護師の若手でも、学校で学ぶ機会はあるだろう。
うっかり浮腫んだ足に
高温のシャワーを当ててしまい、ひどい火傷に。
(低温火傷なのか?浮腫が関わるのか?
まさか火傷になるとは思わなかった。)
そのケアにオイルを使っていたら
「変なものを塗らないでください」と
数人の看護師さんに、注意されてしまった。
どうやら、オイルケアは
ここのあたりには、浸透していないのか?
実家での、洗剤事情は
「知らない」のか?「気にならない」のか?
私にとっては、臭い。
(洗濯中に、その場にいられない。)
両親はそもそも「洗剤は使わない」基本で、
おそらく姉妹が衛生面を考えて
実家にも導入したんだろう。
療養期間中、全く収入がない私に
なるべく出費しないように
洗剤や歯磨き粉を
父母と共有するという姉からの提案があったけど。
それは、流石に無理だと。
重曹を使うことで、対処している。
働かなくても、生活できる。
これについては、感謝できるけど
実家が「快適」かどうかといえば
私にとっては、そうじゃない。
工夫次第で、改善をしつつも
早々に回復して
再び経済的自立と転居を、目指したいところだ。
そして、思う。
香りについては「好み」があるけど
入院先にせめて自然な「ヒノキの香り」や
月替わりくらいに
植物の香りがあれば、空間は変わる。
働くみなさんは、
慣れてしまっているのかも知れないけど
病棟は、動物園の匂いがしてしまう。
(これは仕方がないとも、思う。)
香りがダメなら、
備長炭のような消臭とか
ポイントで生花が飾ってあるといいな、と。
度々、病棟内を歩きながら思った。
従事するスタッフの
アルコールによる消毒ルーティーンや、
使い捨てマスク、エプロン、
手袋利用については完璧だった。
でも、もう少し
働く人たちもホッとできるような
患者さんたちも、くつろげるような
病棟の環境配慮も
この先は、
あって欲しいものだと思う。
ボランティアに頼るんじゃなく。
きちんと「仕事」としてお任せすれば
病院も、それによって良くなるし
働く側の意欲も、知識も活用できるはず。
(続く)