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hiro_19325
昇華
ダンナ君の旅立ちから半年後の月命日の荒波を越えた。
直視せずに記憶や気持ちを封印していたら、いつまで経っても乗り越えられない。
深い嘆きも激しい悲しみも、色んな事のひとつひとつに向き合って整理していくプロセスなんだと実感する。
今はダンナ君の事を穏やかに思い出せるし、ダンナ君が生き切った事実はなくならないと分かっている。
やっぱり、感情や記憶を文字に置き換えてnoteに吐き出す事はプラスになっていると思う。
この際なので、吐き出しきれてなくて喉にささったままの小骨のような記憶を書いておく事にした。なのでオチもつながりもない。
*****
ダンナ君の葬儀の日、納棺の時の事。
それまでは胸元まで白い布をかけられていたが、棺に納められたダンナ君のスーツ姿の全身を見た時。
印を結ばされた手の甲に、強く食い込んだ爪の痕が内出血してくっきりと浮いていた…。
病院のベッドで息が絶える時、胸元で両手をぎゅっと固く握りしめていた様子が蘇った。
酸素が取り込めなくなり、まるで水中で溺れるように絶命した時の想像を絶する苦しみ。。
親族が集まっていたのですぐに目を逸らして感情に蓋をしたけど、その爪の痕ははっきりと目に焼きついた。
苦しかったな。しんどかったな。。辛かったな。。
*****
そして、色んな記憶や感情を昇華したり包み込んだりして、また前を向いて行こう。
時にはまた荒波が来る事があるのかもしれないし、ないかもしれないし。
それでも過去じゃなくて今を生きている。
色々あってからの今の自分もそう悪くないと思えるように。
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