つれづれなるままに

 日暮らし硯に向かひて心にうつりゆく由なしごとを、そこはかとなく書き付くれば、あやしうこそもの狂ほしけれ。

 …なんて書き出しをしてみたものの、気の利いたことは書けそうにもない。

 私は、かれこれ8年前から、とあるサイトで5年ぐらいブログを書いていたのだが、ここ3年ほど書く頻度が激減していた。

 昨年末頃、約1年ぶりにブログでも書いてみるかなぁと思いつき、そのサイトへアクセスしようとしたところ、どうやらパスワードが誤っていたらしくアクセスできなくなってしまっていた。

 パスワード変更のメールを送ったが返事がない…。
 スマホ変更の際に、そのサイトに登録していたキャリアメールをやめてしまったことが原因のようで、諸々の手続きのためのメールが届かなくなってしまった模様。

 ブログを書き始めた当時の私は、夫との関係や、子育てや仕事の悩みなどを誰かに聞いてもらいたかったのだ。私はこう考えてこう動いたけど、これで合ってる?っていう気持ちが大きかったように思う。

 男女の考え方の違いについて学んだり、いわゆる自己啓発本などを読んだりして、悩みのほとんどは私の自己肯定感の低さゆえ、はたまた私の了見の狭さゆえのものだったことを知ったのだ。

読んだ本の一例を挙げてみる。
・嫌われる勇気
・自分の小さな「箱」から脱出する方法
・男は火星人 女は金星人
・男が本当に考えていることを知る方法
・道は開ける
・鴻上尚志の人生ほがらか相談

 この頃出会ったアドラー心理学の本は、私にとってずーっとなんだか生きづらいなぁと思っていたことが、次第に心穏やかに過ごせるようになったきっかけになっている。

 ありがたいことにブログを読んでくださった方からコメントをいただいたり、私は私で学んだやり方を実践して、なんとか心穏やかに暮らせるようになってきた。
 中にはブログ内のお付き合いにとどまらず、オフ会でお会いできた方もいて、このブログがつないでくれたご縁にはとても感謝している。

 結構いろんなことを書き残して、今の私があるのはそのブログのおかげなんだけどなぁってとても残念に思ったけれど、個人的にやり取りができるようになった方もいらっしゃるし、私の書きたいことは、そこのサイトにはあまり馴染まない内容にもなってきたようにも思うので、思い切って手放すことにした。

 そのブログを手放すことを決めたからなのかなんなのか、最近また日々思うことをなんらかの形で残しておきたいという気持ちがむくむくと湧き上がってきた。

 子供たちが大きくなって、自分の部屋で過ごすことが増えてきたから、ちょっと気持ちに余裕ができてきたこともあるかもしれない。

 今のこの瞬間の気持ちを書き残しておきたいと思ったからかもしれない。

 stand fm.のチャンネルもあるし、そこで音声配信するという手もあるのだが、そもそもスマホに向かって1人で話すことは得意ではないし、家族が居ない隙を狙って収録するのも結構ハードだったりする。

 noteならアプリでサクッとアクセスできるし、もし読んでほしければstand fmにリンクでも貼れば良いじゃない、なんて思ったりした。

 そんなこんなで、ぬるっとnoteを始めてみた。
 どんなことを書こうかな、なんてちょっとワクワクしている。

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