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朗読劇を終えて
朗読劇「愛はお金で買えますか?赤い靴と白い王子編」の公演を無事に終えることが出来ました。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!
思い返すと、うまく表現が出来なくて本気で泣いたり、周りの人に相談して悩んだり苦しんだりと色々ありました。
初めての朗読劇、しかも本気・・・あ、8月に行われたSODの舞台とは系統が全く違うので、私の中では初めての舞台という認識になりました。
朗読劇、難しい・・・役者として表現することもそうですが、「朗読とは何か?」ということを考えさせられました。
「朗読とは・・・
声に出して読み上げること。特に、詩歌や文章などをその内容をくみとり、感情をこめて読み上げること」
つまり「声のみ」の演出。声だけで登場人物の感情、表情、場の描写、その他細かな表現をして聴いている方に想像してもらわなければなりません。あと、呼吸と間をあけることの大切さ。大事です。でもそれが難しい。
「朗読劇って、朗読でしょ?マイクの前で台本読むだけでしょ?」
すいません、私も業界に入る前は似た感想でした・・・でも、実際にその舞台に立ってみると、気を付けなければならないこと、やるべきこと、何を伝えたいのか、誰に伝えたいのか、入れ変わる役者さんへの思いやりだったりとにかくやることが多い。いえ私の技術不足の問題もありますが。
というか今回の朗読劇は普通じゃないと思いました。
ダンスあるし意外に動くし表情豊かやしただの舞台以上に演技してるし。
「あれ、私の知ってるのと違う!!!!!」というのが正直なお話です(笑)
台本を持った舞台、みたいな。なんだかんだで課題が山積みで想像以上に大変でした・・・
でも終わってみれば、共演者の皆さんと出会えたことで、私もまだまだ勉強しないといけないなぁと思いました。
「また一緒に演りたい」「一緒に作りたい」と思いました。
まぁ私みたいな入ったばかりのペーペーが生意気なことを言うのも妙な話ですが、尊敬できる素晴らしい先輩方でした。もう皆好き。
10年20年やってる大先輩の「今自分の持っているもの、応援してくれる人、自分の気持ちを大切にしてほしい」が、胸に突き刺さりました。
人との出会いは新鮮で勉強になることが多くて、自分がいくつになっても楽しいですね。
私も、人の事ばかりに興味を持たずに自分自身について選択する時期にきているのかもしれませんね。
改めまして、いつも応援してくださってありがとうございます!
一人一人の声で支えられている部分が多いので、こういった舞台の時は本当に励まされます。頂いたお手紙も、実は大事にしまって何度も読み返しています。
あと・・・少し本音を言うなら、やはり生で観て頂きたいなぁ、と。
「娯楽が多い今、わざわざ舞台や朗読を選ぶ理由がない」
はい、良くわかります。映画は劇場で1000円弱、レンタルすればもっとお手軽にしかも自宅で観ることが出来る時代です。正直、時間を作って交通費をかけて安くないチケット代を払って面白いかどうかも分からないものを観るなんて無駄だと思うかもしれません。
では私が何を言いたいのか?
「生でしか伝えられないものがある」
ということです。
そして、素直な気持ちを役者の皆さんに伝えて頂けたら・・・本当に嬉しいです。
あと、実はこちらが大本命。
私は「自分が面白いと思ったもの」しか皆さんにお勧めしません!!!!!
では!
長文失礼しました!!!