人生の実験中…
夫が倒れてからの5年間。
新たな人生の実験…をしているような気持ちで過ごしている。
時々、本当にこれでいいのかな? と揺らぐときもあるけれど…。
とりあえず、未来のことは未来の私を信頼して任せることにして。
今は、自分の決めたふたつだけしっかりやって、あとはなるべく「好きなことをたくさん」してみよう…と。
ひとつは、他県に暮らしている母(認知機能に難あり)と入院中の夫のサポートをすること。
母のところには、月2ペースで通っている。
夫には基本的に毎日会いに行って、私なりの素人リハビリを。今の日本の医療制度では、夫のような病状だと、転院後ある程度の期間が経ったあとは、もうリハビリを受けられないのです。
たとえ大きな効果は期待できないとしても、拘縮を少しでも防ぎたいし。命ある限りは、できるだけ楽しさや喜びを感じてほしいから(遷延性意識障害の状態が続いているので、かすかな表情や仕草の変化を感じ取るしかないのだけれど)。
もうひとつは、生きる上での姿勢というかライフワークというか…。心に決めていることがあって。こちらは、自分だけが意識していればいいので、他言することなく密やかに♪
コロナ禍で、外出自粛が続き、病院も面会禁止になり…。
ひとつの輪がはずされてしまい、片輪走行しているような不安定な日々になってしまっているのが現状。
ぽかんと空いた時間で、やりたいことをやればいいだけなのに…。
なんだか、気楽に過ごせずにいて。自分で自分にブレーキをかけてしまって。
まだまだだなぁ… 私。
もっと軽やかに生きていいのに…。
ここからまた、少しずつ軌道修正していこう。
書きためてある、たくさんの言の葉。
今日は、梨木果歩さんのこの言葉が妙に心にぐっときたのでした。
宇宙のあらゆる場所で、人を含むあらゆる生物(もしくは鉱物、浮遊物とかも)が、それぞれの孤独を抱え、確実な受信の当てもなく、発信を続けている。そして何もそれは、悲壮感漂うことではない。 そう考えると、さあっと風が通ってゆくようだ。
『水辺にて』梨木香歩 より