
風の吹くまま…
3ヶ月ぶりに髪を切った。
普段通っている美容院がずっと休業していたので、浮気しようかなぁ…と思いつつ延び延びになり。再開したところで、ようやく。
普段はヘナ染めもしてもらっているのだけれど、カラーとカットだと、予約をとれるのが更に先になりそうだったので、とりあえずカットだけ。
お店の人は、ものすごく気を遣っているようで、本当に大変そう。
いつもは、受付で預けロッカーへと入れられる荷物。今日は入り口に置かれたかごに入れ、担当の方がそれぞれの椅子の横へと。
予約人数も減らしているし。
カットする側もカットしてもらう側もマスク着用。
髪を洗ってもらうスペースは隣との間にビニールのカーテン。
使った器具は、紫外線消毒装置へ。
会計もそれぞれの席で… 等々。
リラックスの場が緊張感あふれる場へと変身…という感じ。
美容院の帰りに時々寄っていた、昔ながらの和食店は閉店してしまっていた…。
頭は軽くなってスッキリしたけれど。
なんだか寂しさを抱えての帰り道。
この状態、しばらく続くのか。かなりの長期間続くのか…。
変わっていく世界の中で、私も変化していかなくちゃ。
見上げた空には、ぽっかり白いお月さま。
どこにいようと、何をしていようと、自由な気持ちで過ごしたいな。
今までと違う生活様式を楽しめるくらいの余裕を持って…。
旅にも人生にも、予定変更は付き物。柔軟になろう。今は流れに逆らわず、風に身を任せて進んでゆこう。野原で揺れていた野草のように。
風の吹くまま気の向くまま。
『空中都市』小手鞠るい より