見出し画像

人間だもの…

時々、空しさに襲われることがある。
昨晩は、そんな夜だった。
雨風激しくて窓の外は嵐のようで…。
それでも、ゴーゴーうなる風の音を聞きながら、いつの間にやら夢の中。
朝目覚めたら青空が広がっていた。
それだけで、ふぅっと気持ちが軽くなる。
闇と光の魔法(!?)
私の単純さ(!?)

軽くなった気持ちを持続させるために、楽しいことを考える。
そうだ、久しぶりにお気に入りのパン屋さんまで足を延ばそう。
年配のご夫婦がやっている、無添加・天然酵母のパン屋さん。家からは歩いて20分ほど。
オリーブと生ハムのピザパン・青じそとしらすのピザパン・グリル野菜のフォカッチャ。冷凍保存用に食パン。今日はプリンとシフォンケーキも焼きあがっていたので、こちらも追加 ♪
ささやかな幸福感。

人間だもの。気分の浮き沈みはあって当然。
どんなにツラいことがあったとしても、日日薬で少しずつ少しずつ気持ちは変化する。ツラさがなくなることはなくても、楽しさと同居できるようになる…。
もう55年近く人間をやっているけれど(笑)
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
… なんて境地からは遠いところにいる私。
多分、この先もずっと迷いながら歩き続けていくのだろうと思う。

パン屋さんからの帰り道、汗びっしょりになりながら、とりとめのないことを考えていたのでした。

詩人は昨日、“ 生は涙のように空しい ” と書き、今日は、 “ 生は笑いのように楽しい ” と書くが、いずれの場合も彼が正しいのである。
魂のみなもとへ―詩と哲学のデュオ』 (谷川俊太郎・長谷川宏)の中で出会った、ミラン・クンデラ(チェコスロバキアの作家)の言葉

いいなと思ったら応援しよう!