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でんぱ組.incエンディングライブを終えて〜Day2〜

2025年1月5日、でんぱ組.incのラストライブ、「 でんぱ組.inc THE ENDING 宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc!」に参戦した記録。


●開場前


昨日帰宅して早々にソファで寝落ちてしまい(通常運転)起床。今日は初日より早めに行くぞ...と思ったものの頭痛が酷い。前日泣きすぎた上にハイテンションでヲタクと話し過ぎたせいだろう。
そういえば昨日の夜最後のMVが公開されたな...見ておかなければ....と気の進まない心もありつつ半ば無理やり見る。

いやめっちゃいいな!!!!!!
かっこいいし可愛いし、最強で儚くてこれ以上ないラストにふさわしいMVだ。

後から知った話だがこのMV、もふくちゃんらが当日(1/4)のリハの間にまだ作っていたそうで、かなりギリギリだったらしい。(翌日のみりっちより)

さて、そんなわけで今の今まで最終日はネオアルティメットセーラー(初めて0から作った衣装)(これを作るためにミシンを購入した)を着ていく気満々だったのだが急遽エンディングセーラーに変更。
さらに、どうしてもMVで使われている花束が欲しくなる。時間は9時。まだ近所の花屋はオープン前。とりあえず会場へ向かって動き出すが、幕張メッセ近くの花屋はホテルの中で、突然やってきた一般人に売ってくれる感じではない。それならば百均...!とプレナ幕張に入っているセリアへ。あったあった大量の造花が。やはり最後に頼りになるのは百均だな。MVスクショを見ながら手当たり次第にそれっぽい造花を選んでいく。15本ほど買っただろうか。慌てていてあまり記憶にない。一緒に来ていた夫に不織布とリボンもさがしてもらい購入。即会場へ。
挨拶を済ませ、そそくさと隅の方へ荷物を置いて「ちょっとお店開かせて貰いますんで....」という気持ちでガサゴソと買ってきたものを広げ、さてブーケ組みますか....と座り込んだところで「わ、ブーケ作るんですか!?」「なんか手伝いますよ!」と何人かの女の子達が声をかけてくれた。顔は知っている...でも誰だっけ...(申し訳ない)そう思いつつ、嬉しい気持ちで一杯で彼女達と一緒にブーケを作り始めた。謎に(ヲタ活の一環で)ブーケを作ったことのある子もいて、ヲタクをしているとそれに付随していろんなことができるようになること、あったよなぁ...と自分のヲタク人生も含めてしみじみ思い返すなどした。


急遽ブーケを一緒に作ってくれた
優しいヲタクのみんな


あっという間にブーケは完成し、コス勢と撮影大会。カメラを持って現場に来てくれるヲタクも昔は1人だったのが気づけば何人かに増えていて、声をかけてくれたりして本当にありがたかった。

この写真多好感に溢れてて最高

自分が現場でコスプレをしているのは「誰かと関わりたいから」という理由が1番大きい。もちろん推しへの憧れや2ショのネタなども理由の1つではあるが、コミュ障で極端に人を覚えるのが苦手なわたしは、自分が覚えやすい存在であること、話のきっかけを持っておく事が小さな心の支えだった。実際これをきっかけとして声をかけたりかけられたり、一緒に写真を撮る経験ができたのは本当に楽しかった。後から撮って貰った写真を見てみると自分は知らない自分の表情をしていることもあって、それもまた嬉しかった。カメラ勢、コスプレ勢、少しでも関わってくれたヲタク達には感謝しかない。

●ライブ本編


2列目20番台。もしやとは思ったが、センター...だったと思う。しかも前にいたのがかなり活きのイイヲタクだったので、それはもう楽しかった。別に彼と何をしたわけではないのだが、視界に楽しそうなヲタクがいるということはわたしがアイドルのライブを見る上でかなり重要なポイントなので、ありがたかった。

早めにスマホをしまい、サイリウムを準備する。落ち着かなかった。周りのヲタクからもソワソワした雰囲気が伝わってきた。

ライブが始まるとそこからはあっという間だった。セトリは昨日とは大きくかわらない。でも見ている位置が違うので全く違うように感じた。一瞬一瞬を目に焼き付けようとステージを見る。全力でヲタ芸をする。途中から既に筋肉痛になってきた。ライトが、メンバーの笑顔が眩しくって、みんなでコールを叫ぶのが楽しくって、今ここで生きてる!!生きてて良かった!!!そう何度も思った。この気持ちをステージに伝えたくて必死でケチャをした。
終盤、あした地球がこなごなになっても→絢爛マイユース→W.W.DENDING→ORANGE RIUMの流れがエモすぎてボロボロに泣いていた。MCがほとんどないこのライブ、でもメンバーの想いが歌詞にのって届くのが、嬉しくて、切なくて、儚くて、美しくて堪らなかった。そしてORANGE RIUMの2番冒頭。この曲唯一の未鈴ちゃんのパートで、彼女は、涙でほぼ歌えなかった。こちらも既にかなり泣いているのでぼやけてよく見えなかったのだが、思わず「頑張れ!!!」と叫んで一緒に歌ってしまった。何を思って泣いたのだろう。寂しさだろうか。感動だろうか。涙の止まらない未鈴ちゃんに寄り添うメンバーの笑顔が温かく、それに釣られて笑顔を見せる未鈴ちゃんが堪らなく愛おしかった。

あっという間に本編が終わり、アンコールが始まる。「みりん・りさ・ピンキー!・ぺろりん・りと・りあ・ひなちゃん・でんぱ組!」永遠のようであり、永遠であってくれと思った。ずっとこのアンコールを叫んでいたかった。終わりなんか来ないって笑ってよ。なんで終わるんだよ。悲しみと怒りが混じってよくわからない感情だった。

再度登場するメンバー。
昨日と同じく、「秋の葉の原っぱで」を優しく大切に歌い上げる。そこからのWWDBEST。そして...サクラあっぱれーしょんのイントロが聴こえてきた。エンディングが決まってから、なんの曲で終わるのかずっと考えてきた。FutureDiverか、W.W.D ENDINGか、、本当はサクラあっぱれーしょんで楽しく明るく終わってほしい、でも流石にないか...と思っていたけれど、1日目のセトリに入っていなかったのでもしや!??と思っていたら本当にきて、柄にもなく「ヤッターーー!!!」と叫んでしまった。サクぱれはサビ以外の振り付けが演劇みたいで統一感全然がなく、アイドルっぽくないところなどもでんぱ組.incらしくて大好きな曲。とにかく楽しくて、今が人生1番楽しいな!!!と心の底から思った。嬉しい時に声をあげて叫んだり、楽しい時に飛び跳ねて踊ったのなんていつぶりだろう。周りの目を気にせず自分の気持ちに素直になれたのなんて、そしてそれを受け止めてもらえるなんて、なんて貴重な空間だろう。途中の紙吹雪の発射音にびっくりするなどしつつ、曲は終わりへと近づいていく。メンバーがシャッター前に移動し、笑顔で顔を見合わせて、箱の中にマイクを置き、そしてトロッコに乗りこんだ。流れ続けるサクラあっぱれーしょんの最後の2小節。自分たちに花吹雪をかけながら、手を振りながらどんどん遠ざかっていくでんぱ組.inc。ついに曲も終わり、エンドロールが流れ出す。そして同時に流れる音声。これは...歴代メンバーによる過去のMCだ。初めての卒業と加入、武道館を目指すと決めた時、初めての武道館、、、わたしはその中の10年弱しか共に歩んでいなくてちょっぴり悔しくなったけれど、それでもまるで16年間ずっと一緒に過ごしてきたかのような錯覚に陥った。そして、最後に現メンバー7人からのメッセージが流れた。エンドロールにはこれまで関わってきたスタッフ関係者が事細かに書かれ、最後に「THE END」が出て終了...かと思いきや、ポストクレジット(?)が。オープニング映像の続きらしいが、なにやら意味深な...しかし変な期待もよくないので思考を終わらせる。


終わってしまった。


しばらく茫然と突っ立っていた。周りは拍手をしていたような気がする。

あまりの感情のジェットコースターに心が追いつかなかった。「無」だった。夢を見ていたようだった。


周りのヲタクと写真を撮ったり握手をしたりして別れを惜しみつつ、重い足を動かした。自分から誰かに何かを話す気になれず、せめてもの想いで床に散らばった紙吹雪の写真を撮っていた。

それはそれはすごい量の紙吹雪だった。

●ライブ後

会場の外に出ると、昨日今日と仲良くしてくれた女ヲタちゃんが突っ立って泣いていた。普段なら慰めてあげられるのに、この時のわたしにはなにも言えなかった。しばらく無言で側に佇んだ後、「わたしもさ、」と話し出した途端、涙が溢れてしまった。わたしもさ、結局今日の今日まで、エンディングとか受け入れられなくてさ。そう言いたかっただけなのに。そういえばそんな気持ちは誰にも言った事がなかった。きっとみんなとっくに受け入れられていると思ったから。いつまでも納得できない自分の幼さが恥ずかしかったから。でも意外とそうじゃなかったのかも、とこの後Xでヲタクの呟きを見て感じることになる。

しばらく会場の外でヲタクと別れを惜しんだ。わたしは普段からそれほどヲタクと絡む方、ではない。それでもヲタクの事は大好きだし、見ているだけで楽しい気持ちになる。でも、でんぱ組.incの現場でしか会えないから、だからこの先会えなくなるのがすごく寂しい。そういう気持ちもあっていちいちしんみりしてしまった。

帰り道、仲良くして貰っているヲタク夫婦とファミレスでごはんを食べた。思えば朝からこの時まで、すっかり食事をする事を忘れていた。1分1秒が惜しかったのだろう。ゆるく何気ない話ができるのがありがたかった。人といると寂しさが紛れた。

こうしてでんぱ組.incは概念となった。

これを書いている今も時折唐突に涙が出てくる程度には情緒が不安定ではあるものの、文章として残すことにより自分の気持ちを客観視でき、順当にこの世界にも慣れていっている気がする。メンバーはそれぞれ元でんぱ組.incとして何らかの動きを見せたり見せていなかったりしているが、でんぱ組.incを応援してきたヲタクとしてはどのメンバーのこともふんわり応援できたらな、の気持ちである。

楽しかったなぁ。青春してたな。
でんぱ組.incに出会えた人生で良かったな。

以上!エンディングライブの個人的な感想でした!!!


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