悪夢障害のこと
最近、世の中に『悪夢障害』と呼ばれる睡眠障害があることを知った。
私は良く夢を見る。
人と比べて多いのか少ないのかは判断がちょっと難しいけれど頻度的にはかなり多い気がする。
その時の心身の状態や環境でも変わってくるし目が覚めたら忘れてることもある。
でも覚えている夢もかなりあって、アレがあーでコレがこーと説明できる。
思春期に夢占いや夢日記にハマり、自主的に鍛えたことも影響してそうだ。
10年くらい前に頻繁に悪夢を見る時期があった。
内容は色々なのだけど、多いのが何かと戦って追い詰められる夢や目の前で誰かが死ぬ夢、性犯罪の被害者になりそうな夢。
被害者になりそう、という表現はわかりにくいけど大抵その手の夢は恐怖で目が覚める。
私自身が死にそうな場面でも目が覚めるので夢の中で死んだことがない。
でっかいケーキを食べる夢で興奮しすぎて直前で目が覚めるのに似ている。
あとストレスが強くかかってる時は誰かと口論で怒鳴り散らしてる夢も多くなる。
怒鳴りながら目が覚めるので最悪の気分になるが、日常でぐっと飲み込んだ言葉たちを弔っているのかもしれない。
毎晩嫌な夢を見るのでその時期は本当に寝るのが怖くなってしまった。
疲れた、体を休めたい…のに寝たらまた悪夢かもしれないという不安で(寝るのがこわい)という状態。
どんどん睡眠時間が減っていく。
良く眠れていないので日中のパフォーマンスが落ちる。
そしてまた夜寝るのがこわくなる。
の繰り返しで地獄のようだった。
悪夢障害を診断する場合、悪夢の内容が重要ではないようだ。
『悪夢によって目が覚めたか』
目が覚めた瞬間から
『悪夢の内容を思い出せるか』
などがポイントになるそう。
ネットの解説を読んでいると、夢見が悪かった当時の自分はしっかり当てはまっているように思う。
『悪夢障害』という言葉も知らなかった。年齢的には立派な大人の自分が悪夢が怖くて不眠状態になってることはなかなか人に言えなかった。
HSP気質の人にも多いようでそれも納得している。
繊細さんなので私に優しくしてくださいネ!とは思っていない。
そんなことより人に好かれているか嫌われているか、私のせいで不快な気持ちにさせていないかがめちゃくちゃ気になる。
人に投げた言葉を後々、あぁもっと違う表現があったかもしれない、笑ってたけど本当は嫌な気持ちにさせてしまったかも…等とモヤモヤ考えてクヨクヨ落ち込んだりすることがとても多い。
一時期クリニックに通っていた時
「いろんなことを気にしすぎているので物事を考えない練習をしましょう」
と言われ正直困ってしまった。
思考の癖みたいな長年蓄積されて『それが私たる部分なのではないか』と思っていた部分。
まさか『気にしすぎ』が悪影響だとは…。
ただ、これも訓練で意識して『気にしない』ことを繰り返して少しずつ改善されて今に至る。
まぁ、でもさ、なかなか人間は生まれ変われないわけで、少しずつ少しずつより良く生きれる工夫をして自分と付き合うしかない。
今回、過去の自分の状態に名前がある症状と知ったことは良かったと思う。
自分が寝ている時に自動再生される夢にとても興味があるのだけど、悪夢も何かしらの心の状態が反映されていると思うともっと理解したい。
今夜は楽しい夢を見れますように。
貴重なサポートはnoteの記事をまとめたZINEなどの印刷代・画材代等に使わせていただきます!