「入社から一週間、なんか思っていたのと違う」
新卒で会社に入社して一週間が過ぎた。そこで、現在の気持ちを素直に表現するとすれば、「こんなもんか。」である。もともと、残業が少なくて程々に給料が良い、そして事業が安定しているからといった理由で、今の会社を選んだ。そのこと自体は、私の性格上間違いではなったと思う。
けれど、もう一つ別の視点、自分が今後どうなっていきたいか、そしてそのためにはどんな会社に入るべきだったのかも考慮するべきだったのだろう。今回は、そうした反省を踏まえつつ、研修1週間を過ごした中で感じた会社と周囲の状況について、そして今後会社を使ってどうなりたいかを考えていきたいと思う。
「周りのレベル、低くない」
入社してから1週間、最初に感じたのは同期のレベルが低い、といったことだ。これは、私の能力が高くて、周囲が劣ってみえる、というわけでは断じてない。
入社3日目の研修中に半分寝ている
人事の方の質問に私以外誰も答えない
金融系なのに、誰一人資格を持っていない(そして取得にも後ろ向き)
といったことがこの1週間で散見されたのである。
例えば、私は入社前にFP3級と日商簿記3級を取得した。この2つは、金融業界の新入社員が取得を促される典型的な資格であり、難易度はそう高くはない。実際、別の金融業界に内定をもらった友人は、FP3級と証券外務員一種、二種(金融業界で働くうえで必須の資格)を会社から取得するように言われたらしい。その友人は、これらの資格に加えて、日商簿記2級も自主的に取得していた。日商簿記2級については、友人が頑張ったのだと言えるかもしれない。しかし、私がここで示したいのは、あくまで私の能力ややる気が特段高いものではない、ということである。
とは言っても、資格だけが人の能力を決めるわけではない。加えて、勉強という面で言うならば、私よりも偏差値の高い大学を卒業した同期は何人もいる。
ここで私が一番違和感を感じたのは、コミュニケーション能力についてだ。コミュ力についても、私は特に秀でているというわけではなく、これに関してはむしろ低い方である。そして同期の中には、たくさんの友達がいて、楽しそうに「昨日、遊んできたんだ」といったことを話す人もいる。しかし、その人も含めた同期のコミュケーションの取り方が、あまりにもかみ合っていないように思えるのだ。
私が同期の中に馴染めていないからそう感じているだけなのだろうか。私個人の性格に起因するものであるならば、むしろ問題が明確なのでよかったのかもしれない。それならば、私がコミュニケーションの仕方を矯正するか、あまり同期と関わらないようにすればいいだけだ。けれど、このコミュニケーションの取り方に違和感を感じたのは、むしろ私が参加していないときの同期どうしの会話ある。
具体的には
人の意見を否定するも、代案を出さない
自信がないように装いつつ、自分の意見は押し付ける
そもそも声が小さくて聞き取りづらい
といった感じである。
もちろん、全員が上記のような言動をしているわけではない。けれど、そうした人が何人もいるのも事実であり、この先私は同期の人たちとうまくやっていけるのか不安になってくる。
私は今までの経験上、周りの人が優秀ではない方が努力できるようになる。見栄っ張りなのかもしれないが、周りが自分よりもできる人ばかりで、張る見栄がなくなってしまえば、おそらく私は行動できなくなる。「人を見下して頑張るとはけしからん」といった議論は置いておくと、現在の会社のような、自分の能力が高いと錯覚できる環境は私の成長にとっては良いのかもしれない。
けれど、高校や大学と違って、一緒に仕事をしていく同期のレベルが低い、そしてそうした同期を取った会社に所属しているというのは、私にとってかなりの不安要素になっている。
「思ったより、いい企業じゃない」
ここまで、主に入社した会社の同期について書いてきた。ここからは、会社についてのギャップについて書いていきたいと思う。
もともと、金融業界のなかでも古い会社であり、体質的にも古いところはあるだろうと一定の覚悟はしてきたつもりだった。けれど、まさか今の時代に紙の勤怠表を使うことになるとは。私の田舎のバイト先でも、パソコンで勤怠管理をしていたはずなのだが。金融業界の特殊性に起因するものかもしれないが、それにしても、もう少し時代に追いついていけないものか。当然、リモートワークなんてものはなく、それどころか、インターネット検索ができるパソコンも数台しかない。
私は別にIT関係への関心が強いわけでもないし、効率化の取り組みが多少遅れていても気にならないと思っていた。けれど、現在は私の想定をはるかに超える旧時代ぶりに、愕然としている。ただ、IT化に取り組む資金がない、というわけでもなさそうだ。
例えば、研修で使うモニターは比較的立派なもので、同期が同じ型のものを調べたら100万円以上したとのことだった。だから会社にお金がある、と言えるほどの金額ではないかもしれないが、会社がお金に困っていないだろうという一つの安心材料にはなった。
ただ、ここで本当に問題となるのは、会社の資金面ではなく、組織文化の方である。特に役職(と年齢)が高い方々の頭が固く、改革がなかなか進まないため、会社の中間層はかなり苦労しているとのことだ。そこまで働き続けられたらの話ではあるが、私が中間層となるころには会社の組織文化も少しは変わっているだろうか。いやむしろ、私が組織文化を変えるために奔走しなければならなくなっているかもしれない。
「それでも、私は3年後に」
さて、ここまで私は入社した会社に関する愚痴のようなものをつらつらと書いてきた。けれど、私はこの会社が嫌いなわけではない。そもそも、第一志望としてこの会社を定め、最終的に入社を決めたのも私である。内々定を頂いてから、色々と悩むこともあったが、それでも私は受かったどの会社よりもこの会社に入りたかったのである。
それは、福利厚生に釣られただけなのかもしれない。ただ憧れていただけで、会社の現実がきちんと把握できていなかったという面もある。親の期待に応えたい気持ちが優先されて、自分の考えが分からなくもなっていた。
それでも、私はこの会社が好きだ。だから、まずは勉強して、実践して、行動して。この会社でできることを最大限にして、とりあえず3年後に「この会社に入ってよかった」と思えるように頑張っていこう。
以上、コトレでした。
追記
このnoteの前半で、同期のことを見下しているような表現をしてしまった。これは完全に私の驕りである。私はまだ人を評価できるような段階にいない。
また、他者を見下すような考えは自然と態度に出ると考える。私は同期と険悪な状態でいたいわけでもないのだ。だからこそ、私の思考の軸の一つである「自分がされて嫌なことは相手にもしない」という最低限のルールを守り、常に相手から学ぶ姿勢で同期達と関係を築いていきたい。