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北風とブルー

12月15日の水曜日。
決して忘れていたわけではありませんでした。
グーグルさんにも予定をいれて、アラームもなるようにしていました。

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職場のホワイトボードの予定表にもコッソリと書き込んでいました。
左手を伸ばして棚を開ければ、ブルーにもすぐに変身ができました。


なのに僕は、ゴミコロリを休みました。


じつは、15日の水曜日の朝、
北風小僧の寒太郎が今年も街にやって来たんですよ。
そして、「ヒューン ヒューン ヒュルルーン ルンルンルーン」って
口笛を拭いた後に「冬でござんす」とか「電信柱が泣いている」とか、
終いには「寒うござんす」なんて云うんですよ。


なんと、あの北風小僧が寒がっていたんですよ。


そして、ロマンスグレーのような空を見上げながらポツリと呟いたんです。


「ゆきでござんす」

小僧につられて空を見上げると、空から綿毛のような雪が音をたてずにゆっくりと舞い落ちてきました。雪は、僕の掌や額に落ちては消えてをくり返しながら、少しづつ足元を包んでいきます。

いったい、どのくらいそこに居たのでしょうか。

一分、、いや一時間、、。

しばらくして、雪の降るすき間からはブルーが見え隠れし始めました。

すると、電信柱の上に立っていた北風小僧がポツリと呟いたんです。


「今日のゴミコロは休むでござんす」


以上、お休みした言い訳でした。。。。


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