「1冊から印刷できる!」オススメ同人誌印刷所さんまとめ
下のような呟きをしたところ結構反応があったので、
「1冊から印刷できる」同人誌印刷所さんを集めてみました。
クリアorマットPP加工が標準仕様が嬉しい「ポプルス」さん
表紙カラー&本文モノクロの「スタンダードセット」も、表紙&本文カラーの「本文フルカラーの本」も、セットは全て1冊から注文できる印刷所さんです。
少部数×多ページの本を作りたい人にはピッタリ。
一番標準的な「スタンダードセット」では対応サイズも文庫・新書・B6・A5・B5・A4・他変形サイズと幅広いです。変形サイズの中でも、「正方形は追加料金なしで承ります」って書いてあります。
表紙のPP加工が標準仕様なうえ、クリアとマットから選択できるのも嬉しいポイントです。
こちらのセットは表紙はジェット印刷、本文はオンデマンド印刷です。
箔押しやレーザーカット加工、角丸加工など、オプションも豊富に選べます。
モノクロもカラーも同一料金の「OneBooks」さん
https://red-train.co.jp/onebooks
「1冊でも100冊でも1冊単価が同じ」な印刷所さんです。
しかも、「4色オンデマンド印刷機を使用するので、カラーもモノクロも金額は一緒」という、初めて聞いた時は滅茶苦茶びっくりする料金体系でした。
1冊から作れるうえ本文カラーも可能ということで、初心者さんはもちろん、「中身の装丁にも凝りたい!」という人にも人気の印刷所さんです。
セットなどが無く、同料金内で表紙用紙4種、本文用紙19種類(厚みの種類も含めると40種)から選べるのが凄いです(HP記載に依る)。
印刷サイズはA6(文庫)、A5、B6、A4、B5から選べます。
オプションでカバーや帯、スピン加工などができるので、筆者の周りでは文庫サイズを印刷する人をよく見ます。
注意点とすれば予約必須なことと、納期が結構かかること。「1〜4部の場合は入稿希望日から約6週間~8週間の生産日程がかかります。」とホームページにも明記されています。
印刷のきれいさとコスパに定評のある「コミグラ」さん
印刷通販大手の「グラフィック」さんが運営する同人誌印刷部門です。同人誌印刷だけでなく、アクリルキーホルダーなども1個からの注文に対応しています。
同人誌印刷では、オンデマンド印刷で1冊から注文が可能。カラーの印刷の綺麗さに定評があり、フルカラーのイラスト集などを印刷している方をよく見かけます。
同人誌印刷(無線綴じ)(オンデマンド印刷)の場合、印刷サイズはA4、A5、B5。
対応オプションはクリアPP・マットPP加工、ホログラム加工、LCコート加工の3種と少なめですが、仕様を絞った納得の価格設定になっていると思います。
表紙用紙は3種類、本文用紙は7種類から選べました(記事執筆時点)。
本文用紙にヴァンヌーボやアラベール、Mr.Bスーパーホワイトなど、他ではあまり見ない用紙が選べるのも特徴です。
コミグラさんは元々が印刷通販ということで、システム設計もそちらにならっています。まず、「注文してから○営業日で納品するか」で料金が変動します。そのため、「原稿が完成してからの注文」が基本です。
また、独自に発展した入稿用システムがかなり独特です。慣れるとめちゃくちゃ早くて便利なのですが、一般の同人誌印刷所を使い慣れた人は戸惑うかも知れません。初めての利用の際には余裕を持って入稿することをオススメします。
また、ちょっと脱線しますが、紙好きさんにオススメなのがこちらの「ペーパーカタログ」です。約160種類の取り扱い用紙をまとめたペーパーカタログは圧巻。2500ポイント(実質2500円)と有料ですが、一般的な紙はほぼ収録されています。
▼サンプル請求ページ
https://www.graphic.jp/comic/user_guide/sample
ときめくセットが多数の「オレンジ工房」さん
期間限定で開催されるセットが多数で、「このセットを使うために本を出したい!」と思ってしまうほどの魅力的なセットが豊富に揃っている印刷所さんです。
定番セットも多種多様な種類があり、初心者さんは逆に迷ってしまうかもしれません。
一番スタンダードな「表紙フルカラー×本文モノクロセット」はA5、B5、文庫サイズに対応。
表紙は4種、本文用紙は4種(文庫サイズは2種)から選べます。
箔押しやホログラム加工、角丸加工など選べるオプションも豊富です。
表紙、本文ともにオンデマンド印刷です。
こちらは早入稿特典が豊富な事でも人気の印刷所さんなのですが、1冊の注文では早入稿特典は利用できない点はご注意を。
箔の種類が超豊富な「STARBOOKS」さん
箔押しの種類がすごすぎる、箔押ししたいなら一番に候補にあがると言っても過言ではない印刷所さんです。
今ざっと数えただけで100種類以上ありました。
そんなこちらの特徴は1日ごとに設定できる早割「毎割」。〆切が早ければ早いほど割引になります。最大値引き7,800円とかなり大きいです。人気イベント合わせの〆切が決まると一気に予約が埋まることも。計画的に原稿が出来る人にはかなり嬉しいと思います。
スタンダードな「オンデマンドカスタム」コースだとA5、B5、特寸サイズに対応。紙の種類が多い事でも人気で、表紙用紙は30種以上、本文用紙は15種類以上が選べました(筆者執筆時)。ただ、取り扱い用紙が多い分、在庫切れや在庫僅少になっている紙も多いので、部数を多く注文したい場合は注意が必要です。
オプションは角丸加工の他、小口染め加工は珍しいパステルカラーの小口染めが選べるのも特徴です。
終わりに
以上、パッと思いつく「一冊から印刷できる同人誌印刷所さん5選」でした。この他、イラスト中心の方ならフォトブック印刷所さんも視野に入ってくると思います。
もし「ここも一冊から作れてオススメです!」という印刷所さんがありましたら教えていただけると嬉しいです。
ちなみに、これが「10冊から」となると、もっと選択肢が広がります。
印刷物には様々な知識が必要ですし、いきなり何冊も刷るのが怖いのは当然だと思います。
ですが、自分の作った作品が「紙」という「物理」で手元に残る事は、とても素敵な経験です。
この記事が、同人誌を作るちょっとしたきっかけになれば幸いです。