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箏の波 kotonoha
2024年8月27日 16:10
山田流箏曲家の亀山香能さんのコンサート。2019年から始まった「箏曲コンサート」の5回目になります。 ご承知の通り、お箏にはざっくり分類すると、生田流と山田流という2つの流派があります。山田流は、「山田検校が、河東節や謡曲を参考に、物語のような内容を持った新しい箏曲として江戸で創始した流派」(文化デジタルライブラリーより)ということで、軽やかな箏の音にボリュームのある歌が特徴といえます。
2024年3月26日 11:44
紀尾井ホール小ホール。生田流箏曲白秋会を率いるお家元の会。江戸時代の曲を、箏・三味線・胡弓で演奏。と聞くと、堅苦しそう、かしこまって聞かなくてはならなくて、そして眠そう。そんなイメージを持たれるかもしれません。しかし、そのイメージが覆る「演奏会」ではなく「ライブ」でした。 幕開けは2面の長磯箏で「みだれ/京みだれ」長磯箏は、豪華な装飾がなされたお箏です。蒔絵や螺鈿、鼈甲で彩ら
2023年4月20日 11:42
山田流箏曲協会の定期演奏会。今年は、協会創立百周年記念とのことで、盛大に開催されました。開演は11時。そして20時終演。いずれの曲も聴き逃しがたいとは思いながらも、さすがに全曲を集中して聴き続ける体力に自信が無く、途中から拝聴いたしました。 箏曲には大きく山田流と生田流があります。学校の教科書等では、爪の形が違う、くらいしか習いません。演奏される曲も、どちらの流派でも演奏される曲もあ
2022年11月8日 15:03
山田流箏曲演奏家である下野戸亜弓さん。2019年から、古典の会と現代曲の会をそれぞれ開催されています。本日の公演は、古典の会の3回目にあたります。山田流は、声の表現も重視した流派で、歌も聴きどころです。下野戸さんは、箏曲演奏家であり、かつ日本の歌唱法の専門家でもあります。そのお歌を聴くのも楽しみに、足を運びました。 それぞれ趣向が凝らされた3曲が演奏されました。 「小督曲」平家物
2022年4月7日 20:22
最近、山田流の演奏があると聞くと、つい馳せ参じてしまいます。山田流らしい歌や、風情のある曲にとても惹かれます。というわけで、山田流の演奏家の会「邦楽ぐるーぷ翔の会」に行って参りました。第1部は、埼玉県立川越女子高等学校箏曲部との合奏。「六段調」と「ひぐらし」紡ぎ出される一音一音から、ひたむきに、真摯に取り組んで来られた情景が、ありありと浮かびます。きっと、部員全員で、悩み葛藤しなが
2022年3月1日 22:26
箏曲新潮会は、東京藝術大学邦楽科山田流箏曲専攻の卒業生の会です。この公演は、コロナのおかげで2年ぶりの開催だったようです。無事に開催してくださって、本当に良かったです。山田検校他、江戸時代の曲を前後に4曲。間に明治の「向島八景」と昭和の「三つの断章」が並んでいます。古典のお箏らしい音色も堪能しつつ、長唄チックな向島八景と、ドラマチックな三つの断章。あっという間のひとときでした。