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客席からの眺め

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お箏の演奏会は楽しい! お箏の演奏会に行くといろんな曲、いろんな情景に出会うことが出来ます。 どんな物を聴いて、何を感じたのか。素人が聴きに行った演奏会の感想を、綴ります。
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#古典

日原 藤花維柯 箏曲 古典の会Ⅱ

日原 藤花維柯 箏曲 古典の会Ⅱ

今をときめく演奏家であられる日原藤花維柯さんの古典の会。
前回2022年10月に開催され、今回は第二回になります。
今回は会場が銕仙会能楽研修所とのことで、とても楽しみに伺いました。
 
お箏(三味線も尺八も)は、特に古典の曲の場合は、能楽堂や木造の古民家で聴くのと、PAの入ったホールで聴くのとでは、全然表情が変わります。
マイクで拾いきれない、たくさんの音がなっています。
いや、音ではなく、もは

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「高畠一郎 箏三絃十七絃リサイタル」

「高畠一郎 箏三絃十七絃リサイタル」

10月16日には箏のリサイタルを開催された高畠一郎さん。
伺ったのは11月3日の箏・三絃・十七絃のリサイタルです。
 
演奏曲はいずれも、原曲は昔ながらのお箏の曲。
これらが、高畠さんの手のかかると、古典だけど古典じゃない、とても、音が楽しい「音楽」会でした。

「嵯峨の秋幻想」高畠一郎編作曲2018
原曲は明治に菊末勾当により作曲された箏2面の曲「嵯峨の秋」です。
「嵯峨の秋」は平家物語「小督の

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「下野戸亜弓 箏曲リサイタル ー山田検校作品連続演奏会Ⅲ-」

「下野戸亜弓 箏曲リサイタル ー山田検校作品連続演奏会Ⅲ-」

山田流箏曲演奏家である下野戸亜弓さん。
2019年から、古典の会と現代曲の会をそれぞれ開催されています。
本日の公演は、古典の会の3回目にあたります。
山田流は、声の表現も重視した流派で、歌も聴きどころです。
下野戸さんは、箏曲演奏家であり、かつ日本の歌唱法の専門家でもあります。
そのお歌を聴くのも楽しみに、足を運びました。
 それぞれ趣向が凝らされた3曲が演奏されました。
 
「小督曲」
平家物

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