シェア
箏の波 kotonoha
2024年3月26日 11:44
紀尾井ホール小ホール。生田流箏曲白秋会を率いるお家元の会。江戸時代の曲を、箏・三味線・胡弓で演奏。と聞くと、堅苦しそう、かしこまって聞かなくてはならなくて、そして眠そう。そんなイメージを持たれるかもしれません。しかし、そのイメージが覆る「演奏会」ではなく「ライブ」でした。 幕開けは2面の長磯箏で「みだれ/京みだれ」長磯箏は、豪華な装飾がなされたお箏です。蒔絵や螺鈿、鼈甲で彩ら
2023年5月9日 10:24
数多くの舞台で素晴らしい演奏を披露してくださる小池典子さん。記念すべきリサイタルと伺い、万難排して馳せ参じました。 長磯箏での「梅が枝」柳川三味線での「ゆき」胡弓での「荒城の月」三絃での「尾上の松」いずれも小池さんでなければ叶わないプログラムです。 合間に、野川美穂子さんによる楽器の解説がありました。長磯箏は、京都を中心に使われた装飾性に富んだお箏です。普段見かけるお箏より、
2022年12月3日 11:13
中井智弥さん。二十五絃箏をメインに演奏され、ご自身で作曲もされます。リサイタルは毎回凝ったプログラム。今回のテーマは「砧(きぬた)」です。 昔、麻や葛の着物の繊維を和らげるためや、木綿のしわを伸ばすために、布を木槌で叩いていました。この動作や道具を「砧」と呼びます。秋の夜長に、あちらこちらから聞こえる砧の音は、秋の風物詩となり、様々な文化芸能に取り入れられています。 箏曲にも数あ