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一歳前半の発語の特徴
子ども食堂なう2025
・定着性が低い
・この頃のあかごの様子
・定着が悪くて心配??
・以前の単語を使わない?
・日々アップデートされる
10ヶ月から1歳半くらいの幼児の発話の特徴としては、定着性が低く、一度獲得した語を話さなくなることが多いことが挙げられる。また、獲得のスピードも緩やかだ。また、一つの言葉をより広く適用してしまう。
あかご氏も話したり話さなくなったりする語が多かったので、なうは心配していた。あかごは1歳5ヶ月までにだいたい40語程話したが、3分の1程はすぐ消えて、しばらく経ってからまた話し出したりしている。このような定着性には個人差も大きく、定着が良い子もいる。
この時期に親が「前は話していたのに話さなくなった」と心配することが多いらしいが、すぐ話し出すようならあまり心配する必要はないようだ。
何故このようなことが起こるのか、科学的にわかっているわけではないだろう。単純に忘れてしまうだけかもしれない。ただ、新しい語を学ぶにつれて、以前の単語を使う場面が減ることがある。特に幼児語は頻度が減っていく。
あかごは、ますブーブーと車という単語を覚えたが、トラック・バス・バイクという単語を覚えた頃から車と言わなくなり、ブーブーは擬態語としてのみ現れるようになった。ブーブーという語をタイヤが四つある乗り物全般に使っていたのが、他の単語を覚えるにつれ、ブーブーの出番がなくなっていったのだ。
代わりに乗用車もトラックと呼ぶようになったので、車だねーと語りかけているが、戸惑った顔をする。
このように、この時期の幼児は1つの語をより広く適用したり、その適用範囲を小さくしながら言葉の意味を整理していくのだ。
あかごが意味の分類に納得した頃また車と聞かれるかもしれない。ちなみにトラックとバスも少しづつ区別できるようになってきていた。どちらの単語もすぐ消えたりしなかった。
日々脳内をアップデートしている。尊い時期だ。
参考文献:
岩立志津夫・小椋たみ子編(2005)
『やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ よくわかる言語発達』p40
写真はあかごラッパースタイル⭐️
子ども食堂とは
様々な事情で食事が摂れない子ども達に無料または安価に食事を提供する取り組みです。色々な媒体で特集が組まれているので是非注目してみてください。