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冬の土用 自然を、季節を感じて生きよう ことの葉綴り一〇七七
静かに手を合わせたい1月17日
能登半島で生きる皆さんに、温かな食べ物、暖を取る場所がありますように。水をはじめ必要な資源や物資が届きますように。
小正月・どんと焼きも過ぎて、寒さが厳しくなってきました。今年いちばんの冷え込みです。
朝、氏神さまへお参りしましたが、頬に感じる冷たさが気持ちよくもありましたし、朝の光が空気も清らかで美しかったです。
明日1月17日(水)は平成7年(1995年)、阪神・淡路大震災から29年目を迎えます。
いつ、どこで何が起きるのかわからないこと、決して他人ごとではないことを、自覚していたいですね。
明日は朝から鎮魂で手を合わせて、現在の能登半島にも、心を寄せつつ、静かに過ごしたいですね。
この地震の多い列島で、遥か昔から、先人たちもずっと生きてきました。
東日本大震災のおり、宮城県の石巻市の神社の拝殿で津波を免れた、神社の宮司様が、「自然は大きい。私たちは足元にも及ばないのさ」と仰っていた言葉を思い出します。(『光に向かって 3.11で感じた神道のこころ』晶文社より)
アイスランドでも火山が噴火したとニュースもありました。
私たちは、地球が、自然が、“生きている”ことを、つい、忘れがちですが……自然とともに、先人とともに、人々と共に、神仏と共に”生かしてもらっている“ことに思いをはせてみたいです。
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暦を知り暮らすのは自然を感じること
この「ことの葉綴り」では、「暦」もよく紹介していますが、「暦」は、月や太陽の運行、星の位置などを、時の流れを1日、ひと月、季節ごとに体系化されたもの。
そこにも、空を見上げて、月の満ち欠け、太陽の一、季節の移り変わりといった、自然から人間が生きるために導き出された古来の人々の叡智のように思います。
暦を感じて暮らすことは、自然と共に生きることにつながる気がします。
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そして、1月18日(木)は、冬の「土用入り」
土用とは、春・夏・秋・冬の季節の変わり目となる時期で、体調を崩しやすい時期といわれます。
昔は、体を大切に養生する時期だったのですね。
四立の立春、立夏、立秋、立冬の直前の18日間をさします。
これは、陰陽五行からきているようです。
五行には、木(春)・火(夏)・土(土用)・金(秋)・水(冬)。
今年は、1月18日~立春の前日の2月3日の節分「土用明け」までが冬の土用。
夏の土用は、丑の日にうなぎを食べるのが有名ですが、冬の土用にもおすすめの食がありますよ。
冬の土用には、「未(ひつじ)」の日に、「ひ」のつくものや、また「赤いもの」を食べるといいといわれます。
これは、五行を五角形の星型にしたときに、気が弱まるときに、反対側の気を補なってバランスを取ろうということかなと思います。
冬(水)で、その反対にあるのが、夏(火)
そこで、冬に「赤いもの」の火の気を取りましょうということかなと。
寒い冬、林檎もおいしいし、梅干しも!
そういえば、風邪ひいたときに、梅干し茶、りんごのすりおろしって、体にいいですよね。
唐辛子の入ったキムチ鍋もよさそう。
また冬の土用「未」の日は、「ひ」のつくもの。
ひじき、ひよこ豆、ひらめ、干物、羊肉、ひき肉、ひらたけ、火鍋、飛竜頭などがありますね。
ちなみに、今年の冬の土用の「未」の日は、
1月20日「大寒」(金)です。「ひ」のつく食べ物と「赤いもの」で体に「気」を取り込みましょう!
冬の土用、身体を労り温かく過ごしてくださいね。
そして、私は、ヤマトヒメ(倭姫命)さまについても、今年は、春、夏、秋と、講座を催します!宜しくお願い致します。
『元伊勢・倭姫命を訪ねて』(晶文社)も宜しくお願い致します。
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ー次回へ