菌の声を聴くーローリングストックに手前味噌を

皆さん、防災対策はしていますか？
お水や食料などの備蓄をされている方もいらっしゃると思います。
普段の調理に使う食品をローリングストックとして備蓄されている方もおられますよね。

ここで私から提案です。
ぜひ、そのローリングストックの中に手作りの味噌を加えてはいかがでしょうか？
実は私は４年ほど前から１年分の味噌を家族で手作りするようになりました。
前日から大豆を水につけ、朝から活力鍋で煮てつぶし、塩揉み麹と混ぜて作る味噌作り。
１度に仕込む量は１０キロで、それを３樽分。
１樽なくなったらまた新たに仕込むことを繰り返し、年に３回〜４回仕込んでいます。

手作り味噌には私たち家族の常在菌がたっぷりと入ります。
家族の常在菌がたっぷりということは、私たちのからだの菌ちゃんたちとも大の仲良し。
お蔭でうちの子供たちはみそ汁、味噌焼きおにぎり、きゅうりにつける、そのまま食べる‥など味噌が大好き！
また常在菌たっぷりの味噌は体調を崩した時にはお薬のような役割も期待出来ます。

そして、発酵をお手伝いする真菌であるアスペルギルス•オリゼーはお腹の中で抗生物質やビタミンを作ってくれる菌ちゃんでもあります。
しかも、発酵食品をよく摂っていたり作っていたりする人の中にはオリゼーを腸内に持っている方もいらっしゃいます。
このオリゼーちゃん、研究によるとなんとビフィズス菌を増やしてくれることもわかってきました。
乳酸菌を増やしたければ麹を自ら醸すべし。
もしかしたら、味噌や醤油などを各家庭で作ることが当たり前に行われていた頃の日本人はみんなお腹にオリゼーちゃんがいたのかもしれませんね。

お味噌を手作りすることは、日々の食事でおなかや心を満たし、菌ちゃんも喜ぶだけではなく、いざという時にも役に立ちます。
災害時に、そのまま舐めたり、お湯を沸かして味噌を解いたりするだけで、口に出来るいつもの味はきっと心と身体をホッとさせてくれるでしょう。

家族で作る手前みそ。
ぜひローリングストックに加えてみてはいかがでしょう。

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